ORISを代表するパイロットウオッチが暖色のブロンズで新境地を開拓
ORIS(オリス)は1904年の創業以来、完成度の高い機械式時計を継続的に製造しているスイスのウオッチブランドである。代表作のひとつに、第二次世界大戦中の米軍パイロットに愛用された「ビッグクラウン」があり、現在もブランドの核としてファンを魅了している。同コレクションの新作は、暖かみを感じる美しい色合いのブロンズをマテリアルとし、使いこむことで自分だけの時計へと“育てる”ことができる。
ケースからダイアルまでブロンズというこだわり
オリスは、パイロットウオッチの黎明期からこの分野に参入し、古くは1908年、英仏海峡横断飛行に成功したルイ・ブレリオが乗った飛行機を裏蓋に刻印したポケットウオッチを当時製作するなど、早くから航空界に注目していた。その強い関心が、1910年頃の同社初のパイロットウオッチ開発へと繋がったといえる。
飛行士が着用する時計の条件は、瞬時に時刻を読み取れる視認性の高さ、激しい振動のコックピット内でも正確さを失わない丈夫さなど多岐に渡るが、オリスは持ち前の技術力によってこれらをクリア。1938年には操作性優秀なビッククラウン(大型リューズ)と、専用針で文字盤外周に印された日付を指し示す機能を備えた「ビッグクラウン ポインターデイト」を世に送り出す。このタイムピースは第二次大戦時、使用した米軍パイロットたちに絶賛されたという逸話も持つ。
「ビッグクラウン ポインターデイト」の最大の魅力は機能美にある。厚手のパイロットグローブをしていても操作できる巨大なリューズ、判読性良好なアラビア数字インデックスは、まさにオリジナルモデル譲り。ゆえにデザインは完成の域にあり、ロングセラーウオッチとして君臨し続けているのも頷ける。今回は、エイジングによって見た目が変化するブロンズを素材に選択。クラシカルな佇まいを、いっそう引き立てることとなった。
ただのブロンズではここまで艶やかな雰囲気は生まれない
ブロンズダイアルは個別に化学処理し、透明のマットコーティングを施すことで個体ごとに独特のニュアンスが生み出されている。だから同じ色合いの表情が世界に2つと存在せず、ユーザーの所有満足度が高められる。ケースはもとより、文字盤も経年変化によって“育てる”対象とすることで、まさにオンリーワンのビッグクラウンが成立するのだ。
問:オリスジャパン TEL.03-6260-6876
https://www.oris.ch/jp