スイスの雲上時計ブランド「BREGUET(ブレゲ)」が手掛けたレディスウオッチ
機械式時計は男性だけのものか? そんなことはけっしてない。デザインが優先されるレディスウオッチにおいても、ブレゲのようにメカニズムにこだわる老舗ブランドより女性向けはリリースされている。平日はキャリアウーマンが着飾るアイテムとして、週末はプライベートを重視するライフスタイルにマッチする。そんな新作「クラシック 9065」の魅力について解説する。
美に対するブレゲの流儀とラグジュアリーを掛け合わせて
ブレゲ「クラシック 9065」は、18Kローズゴールドケース、ブリリアントカット・ダイヤモンド、煌めくマザー・オブ・パール文字盤を融合した、豪華絢爛な3針レディスウオッチである。とくにタヒチ産の高級マザー・オブ・パールは、光の加減によって虹色のような表情を見せることで人々を魅了する。個体差もあるため、自分だけのオンリーワン・ウオッチという表現もぴったりとあてはまる素材だ。
日本人の肌色に馴染みやすいローズゴールドケースには、ベゼルとラグに88個ものダイヤモンドをセッティングしている。リューズの先端にもルビーのカボションを備える。一方で、「クラシック」はブレゲが培ってきた時計の美を体現するコレクションであり、究極、シンプルシックなデザイン。両者のバランスを巧みに保つ手法こそ、歴史のあるブレゲの成せる業といえる。
いくつかのフェミニンなディテールも。モアレ柄のサテンストラップや秒針に取り付けられたハートマークには、落ち着いたレッドが採用されている。
世界5大高級時計ブランドの一角が生むハイエンド
1775年創業のブレゲは王族や貴族に寵愛された名門で、ナポレオン・ボナパルトやビクトリア女王も顧客だったといわれている。とくに有名なのがフランス王妃マリー・アントワネットとのエピソード。天才時計師にして創業者であるアブラアム=ルイ・ブレゲに対し、彼女のためにオーダーされたのが“すべての複雑機能を搭載することと、可能な限りの部品に金を使うこと”。結果的にマリー・アントワネットのもとに渡ることはなく(フランス革命によって処刑)、当主ブレゲも製作途中で他界したが、彼の弟子たちによって史上最高の懐中時計「No.160」は完成をみた。
そんな伝説的な逸話を持つブレゲは、男性だけでなく女性をも虜にする。新作「クラシック 9065」も、古くからのエッセンスが盛り込まれている。例を挙げるなら、ブレゲ自身が発明したアラビア数字の書体や針の形状に。日本国内ではブレゲ ブティック銀座のみで購入可能で、世界にたった28本というレアピース。マリー・アントワネットが憧れたブランドの煌めく逸品を、手にできるチャンスはそう訪れるものではない。
問:ブレゲ ブティック銀座 TEL.03-6254-7211
https://www.breguet.com/jp