H.モーザーが満を持して世に送り出したラグジュアリースポーツウオッチを検証
スイスの高級時計ブランド「H.モーザー」は、2017年にブランド初となるステンレススチールモデル「パイオニア」を発売。以降、スポーツウオッチの分野でも持ち前の高度な技術と仕上げの美しさでシェアを拡大してきた。最新作「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」は、ケースとラグが一体化され、ブレスレットまで流麗なデザインが続くユニークなラグジュアリースポーツウオッチである。各仕上げのクオリティも装着感も高いうえに、これまでになかったクロノグラフ機構を備えているのだ。
あえてカウンターを省いたH.モーザー流クロノグラフ
「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」は、流線型車両からインスパイアされた人間工学に基づくブレスレットと、ラグのないクッション型ケースを融合した“ラグスポ(=ラグジュアリースポーツ)”にカテゴライズされる。その特異なフォルムにより、見た目以上に腕へのフィット感は快適なものである。
そして外装もさることながら、機構もまったく新しい。時分針の同軸上に積算用の60分針(シルバー)と60秒針(レッド)を備え、あえてインダイアルを排除することで簡素化を図った。一方で、複雑なフライバック機能を有しているというから驚きである。
H.モーザーが得意とするフュメダイアルも採用。グリフェ仕上げで筋目を入れ、チェッカーフラッグを彷彿とさせるアワーマーカーと60のみアプライドインデックスをセット。ミニマリズムを極めるH.モーザーの様式美を十分に踏襲している。なお、ラグ一体型ケース、フライバック付きクロノグラフ、ラグジュアリースポーツウオッチのスタイルは、いずれも同社初の試みである。
ムーブメントは著名なAGENHOR(アジェノー)が担当キャリバーHMC 902は、ハリー・ウィンストンのオーパスを手掛けたジャン・マルク・ヴィダレッシュ氏が率いるアジェノー社が開発した。文字盤側にローターがあり、シースルーバックからの眺めが、まるで手巻きムーブメントのように見えるのも魅力のひとつになっている。 |
問:イースト・ジャパン TEL.03-6274-6120
https://www.h-moser.com/jp/