大人の時計選びは“タメ年”がキーワード！R20～50世代に贈るヴィンテージウオッチ
新作にはない“経年優化”を楽しみたい人にオススメなのが、自分の年齢と同じ時を刻んできた同い年のヴィンテージウオッチ。歳月を経ると共に増していく風格はヴィンテージならではの魅力であり、自分と同じ誕生年という特別感も味わえることでしょう。
まずはタメ年ウオッチを見つけよう
専門店なら製造年を調べてくれるはずですが、有名ブランドのモデルであれば自分でタメ年ウオッチを見極めることも可能です。例えば、シリアルナンバーで見つける方法。シリアルナンバーとは時計の個体ごとに割り振られた数字や文字のことで、熱心なマニアが多いロレックスは、このシリアルナンバーと製造年の関係が明らかになっており、モデルの誕生年を把握できるのです。
ほかにも腕時計には、ブランドの創業年を祝したアニバーサリーモデルや五輪など、世界的な行事を記念した、“製造年限定モデル”があります。これらの時計は、記念ロゴなどに製造年に関する数字が刻印されている場合も多く、初心者でも大まかな年数を推定できるでしょう。
【R20世代のバースデー・ヴィンテージ】
1995年モノ オメガ「スピードマスター アポロ13号 25周年」
1970年に月へ向かう途中で事故を起こしたアポロ13号。その危機的状況を救ったスピードマスターに敬意を表して製造した世界限定999本モデル。９時位置のスモセコにミッションエンブレムのペガサスが刻印されています。
1980年代後半は、一生モノとして使える機械式時計の品質の高さに注目が集まり、クオーツショックから立ち直り始めた時期。現行モデルとほとんど変わらないデザイン性を楽しめながら、高騰化の影響を受けていないのでお買い得感の強いモデルが購入できます。
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【R30世代のバースデー・ヴィンテージ】
1976年モノ IWC「ヨットクラブ」
流麗な曲線を描くSSケースに、シンプルな三針デイトの意匠が気品あふれるスポーツウオッチ。高効率で巻き上げを行うペラトン機構を備えたCal.8541Bは、当時としては先進の日付早送り＆ハック機構を備えています。
時計の特徴としては、安価で精度の高いクオーツ時計に対抗するため、機械式時計ではクロノグラフなど本格派スポーツウオッチが多く見られるように。1970年代後半以降は、薄型時計やゴールドを使ったラグジュアリー系も多く製造されました。
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【R40世代のバースデー・ヴィンテージ】
1971年モノ オメガ「スピードマスター 5th」
ケース裏側の中央にシーホースのメダリオン装飾のみが入った、歴代スピードマスターの中でも希少なタイプです。エクステンション用のバネが組み込まれた1969年製のキャタピラブレスレットを装備しています。
多くのブランドがクロノグラフやダイバーズ、GMTなど多機能化を推進していたのが特徴。多彩な色遣いによるカラフルなデザインや、ユニークな樽型ケースを採用するなどオリジナリティあふれるモデルが数多く出回った時代でもあります。
ヴィンテージ時計はオリジナルに近いコンディションを維持しているかが、その価値に大きく影響します。そのため、購入する際は特に文字盤の交換とケースの研磨具合をチェックすることが重要です。
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世界にひとつしかない自分だけの時計 バースデー・ヴィンテージウオッチを愉しむ【R40世代編ー1966年～1975年製】
【R50世代のバースデー・ヴィンテージ】
1960年モノ ロレックス「エアキング デイト」
エアキングの派生モデルとして、デイト機構を搭載して誕生したRef.5700。楔型インデックス＆時分針に艶やかなホワイト文字盤の組み合わせは、初期生産型に見られる珍しい意匠です。34㎜径ケースにCal.1530を搭載。
機械式時計黄金期と呼ばれたR50世代の腕時計には、耐久性に優れる名作ムーブメントが数多く存在し、バースデー・ヴィンテージ時計の中でも“一生モノ”としてふさわしい品質を実現した逸品が揃っています。また、この世代は文字盤デザインが劇的な変遷を遂げた時代。インデックスは古典的なアラビア数字から上品な楔型へと変わり、最終的にシンプルなバーに。ムーブメントでは１万9800振動までのロービートが中心になっています。
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世界にひとつしかない自分だけの時計 バースデー・ヴィンテージウオッチを愉しむ【R50世代編ー1956年～1965年製】
それぞれの世代によって、時計のデザインや表情はもちろん、誕生した時代背景なども楽しめるのがヴィンテージウオッチの面白さ。頑張ってきた自分へのご褒美としてかつて憧れた時計を手に入れるはもちろん、結婚などの記念で相手に贈るのもよし、子供へのプレゼントにするのもよし。特別な1本を探してみてはいかがでしょうか。