少量生産のこだわりブランドを選び、ヒトとカブりにくい時計を手に入れる【ドイツ編】
趣味が多様化し、“ヒトとカブりにくい”が好まれる時代となった。時計においてもそれは顕著で、あえてビッグネーム以外が選ばれるケースも増えている。ここではWATCHNAVI Salonが厳選した、少量生産体制を敷いているドイツウオッチブランド2社を紹介する。
HENTSCHEL(ヘンチェル)創業年=1993年 創業者=アンドレアス・ヘンチェル 創業地=ドイツ/ハンブルグ ハンブルグ発、小規模生産ゆえの味わいドイツ・ハンブルグで、時計工房を併設した時計店として、時計職人のアンドレアス・ヘンチェルが1993年に創業。オールドムーブメントを搭載したカスタムウオッチが人気を呼び、現在は独自キャリバーも開発。往年のマリンクロノメーターにインスパイアされた外装も端正な美しさだ。 |
飽くなき品質追求によって厳格なテスト基準を満たす
ヘンチェル「H1 クロノメーター ステンレススチール」Ref.H1CM.S37.SLBL 159万5000円
ドイツ海軍天文台のテスト基準による6方向の姿勢差で調整され、1000時間の精度テストをクリア。自社製の手巻きキャリバーHUW1130 Premiumは毎時1万8000振動で、パワーリザーブは37時間。長期防水技術加工により、耐久性にも優れる。ステンレススチールケース。直径37mm。5気圧防水。
ゴールドシャトン、スワンネック緩急針、デュアルサンバースト仕上げなどの美麗仕上げを凝縮。手の込んだ自社製ムーブメント。シースルーバックから眺めることができる。
【WATCHNAVI Salonからひと言】
小規模ファミリービジネスならではの作り込みや味わいは、あまり他人に教えたくないほど。願わくば、知る人ぞ知る存在として続いてほしい。
問:マインドアーチスツインターナショナル TEL.03-6323-4888
https://hentschel-hamburg.com/
D.DORNBLÜTH & SOHN(ドルンブルート&ゾーン)創業年=1959年 創業者=ディエテル・ドルンブルート 創業地=ドイツ/ザルツヴェーデル 最新マシンによらない古典的技法へのこだわりドイツ人時計師ディエテル・ドルンブルート氏が、息子のディルク氏とともに、1999年ドイツ北部のカルベで創業。当初はユニタスをカスタマイズしたキャリバーを採用していたが、現在は自社製キャリバーも開発。CNCマシンに頼らず、往年の工具を用いた古典的とも言える製法を採り、技術継承にも取り組むスタンスにも好感が持てる。 |
可憐なサイズに伝統技法が満載
ドルンブルート&ゾーン「2016.1 ST」Ref.01 C 88万円
自社製ムーブメントの第2弾となる小型の手巻きキャリバー2016.1を搭載。直径31mmの小型ステンレススチールケースは、裏側からブルースチールスクリュー留めのゴールドシャトンや3/4プレート、スワンネック緩急装置のついたチラネジ式テンプなど、様々な伝統の意匠が見られる。3気圧防水。
【WATCHNAVI Salonからひと言】
グラスヒュッテとはまた違ったドイツのこだわりウオッチ。月産約10本の希少性にも、興味がそそられる。
問:マインドアーチスツインターナショナル TEL.03-6323-4888
https://www.dornblueth.com/