コスパに優れるロシアンウオッチブランドが名作ムーブメントを搭載するクロノグラフを復刻
時計の製造国として有名なのがスイス、日本、ドイツ、フランス。これに次ぐ第5の候補に挙がるのが、ロシアである。実はロシアには古くから時計を製造してきた歴史があり、とくに「STURMANSKIE(シュトゥルマンスキー)」はルーツを1930年創業のモスクワ第一時計工場とし、同国最古参のブランドにあたる。そのような伝統と技術を備えるロシアンウオッチの代表的ブランドより、かつて軍に重宝されたクロノグラフを見事蘇らせた復刻モデルが発表された。
空軍・海軍に愛用された手巻きクロノグラフを忠実に再現
ソビエト連邦時代、とくに軍関連の機器は機密扱いにされていた事例が多かった。時計もそのひとつであり、長く謎に包まれてきたのである。現在は大半が情報オープンとなり、かつて軍用として活躍した時計も広く知られるようになった。シュトゥルマンスキーもその一例で、過酷な環境にも耐え抜く屈強な時計を目指して1949年に初のコレクションを完成させ、本格的にキャリアをスタート。ソ連の陸・海・空の軍隊の装備品として、高機能と安定した精度で高い評価を得た。その評判はやがて宇宙開発分野にも知れ渡り、人類史上初の宇宙飛行士となったユーリイ・ガガーリンも装着。1時間48分かけて地球を一周した快挙をサポートしたのである。
シュトゥルマンスキーが発表したクロノグラフ2機種は、いずれも同社が1974年に開発をし始め、完成させたというエポックメイキングな「キャリバー3133」を搭載している。このムーブメントは数年前に製造を終えたものだが、奇跡的に残っていた個体を発見。職人が再度手を入れて完全なコンディションに修繕した。古典的な手巻き式のため、リューズでゼンマイを巻くごとに時計に息吹を与えるかのような、機械式特有の醍醐味をダイレクトに味わえる仕様となっている。
空軍向けクロノグラフのリバイバルモデル
シュトゥルマンスキー「シュトゥルマンスキー」Ref.3133/1981260 15万9500円
ブランド名を冠する、キャリバー3133搭載の空軍パイロット向けクロノグラフを復刻。オリジナルと変わらないクッションフォルムのケースや凸型ミネラルガラス風防を採用するなど、クラシックスタイルを踏襲している。世界限定300本のうち、初回100本には空軍のロゴとシリアルナンバーが随所にあしらわれている。回転式インナーリング装備。ポリッシュドステンレススチールケース。カーフストラップ。手巻き。縦40×横40.25mm。5気圧防水。
海軍向けクロノグラフのリバイバルモデル
シュトゥルマンスキー「オケアン」Ref.3133/1981599 15万9500円
海軍士官向けに1976年開発されたテレメーター(光と音で距離を測る機能)を備えるクロノグラフ、「オケアン」の復刻バージョン。こちらも3133手巻きムーブメントを搭載。海を彷彿とさせるブルーベースに、クロノグラフの関連針やテレメーター、カーフストラップのステッチなどにアクセントとなるレッドを配色した。世界限定200本のうち、初回100本には海軍のロゴとシリアルナンバーが随所にあしらわれている。回転式インナーリング装備。ポリッシュドステンレススチールケース。縦40×横40.25mm。5気圧防水。
両機とも生産本数が限られており、特別な専用ボックスが付属している。とくに初回100本は、コレクターならずとも欲しくなる豪華な特典付き。今後手に入らなくなるだろう伝説的なキャリバー3133も、当然ながら希少価値を高める理由となる。これだけ語りどころが多いモデルながら、アンダー15万円(税抜き)というコストパフォーマンスの高さにも好感が持てる。
問:ANDOROSブランド事業部 TEL.03-6450-7068
https://sturmanskie.jp/