定番時計「シャネル J12」――美しさと実用性を兼ね備えるセラミックウオッチの旗手

20世紀を代表するデザイナーのひとり、ガブリエル・シャネルが興した「CHANEL(シャネル)」は、1910年にフランスのパリにて帽子店としてスタートを切った。その後、オートクチュール、香水、アクセサリーなどで成功を収め、時計は1987年に本格始動し、ミレニアムイヤーの2000年にセラミックウオッチ「J12」をリリース。現在に続くロングセラーコレクションとなる本作は、2019年に飛躍的な進化を遂げた。

先進的なマテリアル「セラミック」で時計界を揺るがす

“硬い”“軽い”というセラミックの特質だけでなく、非金属ながら光沢を持ち、しかも素材内部から醸し出される艶やかな美しさを時計の外装に生かしたのはシャネルが初めてだった。

2000年に衝撃的デビューを飾ったJ12 ブラックモデルの3年後、ホワイトモデルも発表したことについて「白は黒の対極にある、シャネルのもうひとつの象徴的なカラーだから」と、当時のアーティスティック ディレクター、ジャック・エリュは語った。そのスポーティで品格のあるスタイルは大成功を収め、シャネルのアイコンウオッチへと成長した。

絶対的な存在となったJ12は、2019年ついにリニューアルを図った。フラッグシップのモデルチェンジともなれば、大胆に変化を示すことが普通だが、シャネルはJ12の唯一無二のデザインと本質を継承することが大前提だったという。それが「何も変えずにすべてを変える」という新しいウォッチメイキング クリエイション スタジオ ディレクターの言葉に表れている。ディテールの70%以上を変更しながら、オリジナルのJ12を過去の遺物にせず、DNAを変えずに熟成していく。これがシャネル流の進化なのだ。今回の変更は3針オートマチックの新キャリバー12.1搭載モデルに限られるが、今後はGMTモデルやクロノグラフなどの発展も期待される。

 

アイコニックな意匠と本質はそのまま、さらなる実用性を求めて進化

シャネル「J12」70万4000円/自動巻き(Cal.12.1)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。セラミック+ステンレススチールケース(シースルーバック)&セラミックブレスレット。直径38mm。200m防水

2019年に一新されたJ12は一見、旧型とよく似ている。だが、インデックスはセラミック製となり、時針の長さと太さのバランスを整えて、ケースは裏ブタまで一体成型に。そしてシースルーバックから見えるのは、約70時間駆動の新キャリバーだ。全体の70%以上を変えながら、アイコニックな意匠を堅持している。

 

問:シャネル(カスタマーケア) TEL.0120-525-519
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