定番時計「ゼニス クロノマスター エル・プリメロ」――20世紀最高の自動巻きクロノグラフムーブメントを搭載
1865年、スイスのル・ロックルにて創業された「ZENITH(ゼニス)」は、国際博覧会などで数々の賞を獲得するなど、技術面に優れるウオッチブランドとして知られる。その象徴的な存在が1969年に開発された自社製ムーブメント「エル・プリメロ」で、現在もアップデートされながら継続使用されている。そんな伝説的メカを搭載する「クロノマスター エル・プリメロ」は、定番時計に相応しい逸品と言えよう。
毎時3万6000振動を誇るムーブメント、エル・プリメロの軌跡
多彩なラインナップで幅広いファンを獲得しているゼニス。そのコレクションは個性的な4つのラインに分類できるが、伝統のフラッグシップモデルに値するのがキャリバー エル・プリメロを搭載する「クロノマスター」である。
1969年に開発されたエル・プリメロは、世界で初めて専用設計に基づく自動巻きクロノグラフムーブメントを実現した。一般的にテンプの振動数が高いほど高精度に有利とされており、エル・プリメロは毎時3万6000振動というハイビート仕様を最大の特徴としている。スペイン語で“ナンバー1”を意味するネーミングの通り、完成当初から不動の名声を手にしたのだ。
1970年代半ばには、クオーツの台頭を受けて一時は生産中止になったものの、世界的に機械式時計が見直されてくると、当時を知る熟練技術者、シャルル・ベルモの手により1981年に復活。彼はエル・プリメロの製造再開を夢見て、金型や製造工程を記したノートなどを大切に保管していたことで、この偉業が達成された。こうした逸話も人気に拍車をかけ、同キャリバーを搭載するタイムピースは現在もリリースされている。
オープン窓とオリジナルカラーで伝統を受け継ぐ
2003年の誕生以来、ゼニスのフラッグシップとして人気を博しているのが“オープン”。1969年発表の初代エル・プリメロと同じ色でインダイアルを彩った本機は、2012年に初登場した。ナイトブルーの30分計とチャコールグレーの12時間計が、一部重なっているデザインも個性的。
問:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス TEL.03-3575-5861
https://www.zenith-watches.com/jp_jp/