後世に語り継がれる定番時計「IWC ポルトギーゼ・クロノグラフ」――高精度時計をルーツとする永久不変のデザイン
スイス時計界の中心とは離れたドイツ国境の町シャフハウゼンにて、「IWC(アイ・ダブリュー・シー)」はアメリカ人時計師によって1868年に創業された。スイスの伝統的な時計とは異なる質実剛健な雰囲気と、革新への挑戦的な姿勢を持つのはその生い立ちにあるのだ。そんなIWCの“顔”として、長年デザインを変更していない大定番「ポルトギーゼ・クロノグラフ」にフィーチャーする。
高精度ウオッチの系譜をシャフハウゼンに受け継ぐ
IWCのコレクションはすべて長い歴史を持つ由緒正しいものばかりだが、とくに1939年に開発されたエレガントな大型ウオッチを源流とする「ポルトギーゼ」は、他ブランドにはない同社らしいパーソナリティを際立たせている。その歴史は、ふたりのポルトガル商人がIWCに高精度時計をオーダーしたことに始まった。
知名度だけでなく、オリジナルモデルから継承される大型ケースと気品漂うデザインコードが、幅広い世代に支持されている。とくに売れ筋となっているのが自動巻きクロノグラフで、控えめな価格設定も魅力のひとつ。しかも従来は汎用ムーブメントを採用していたのだが、2019年12月に自社製造のキャリバーへとアップデートされた。これは2018年に150周年記念の限定モデルに搭載され、高く評価された実績のあるメカをそのまま使用しているのだ。
美しい外観はそのままに、シースルーバック仕様となり、それでも価格アップはわずか4万円で80万円台をキープ。シャフハウゼンから世界の時計ファンへ、思いがけず嬉しいプレゼントとなった。
自社ムーブメント搭載で傑作クロノグラフがさらに魅力が増した
エンボス加工のアラビア数字インデックスや繊細なリーフ針など、伝統的なポルトギーゼの意匠を受け継ぐ1998年初出のロングセラークロノグラフ。縦2つ目のシンプルなフェイスに、ブルーを品よく取り入れた。2019年暮れにムーブメントが自社製となり、裏ブタはシースルーバックへと変更。
問:IWC TEL.0120-05-1868
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