【ブランド解説】ブライトリング:クロノグラフを進化させてきた航空時計の雄 Part.3

現行モデルの大半にクロノグラフを搭載し、パイロットウオッチをフラッグシップコレクションとするブライトリングは、時計界でも稀有な存在。これほどブライトリングが航空時計とクロノグラフにこだわる理由は、ブランドが歩んできた歴史にあります。130年に及ぶその歴史を、全4回にわたってお伝えしていきます。第3回は、ナビタイマーと並ぶフラッグシップモデル「クロノマット」です。

Part.1【創業時のクロノグラフ開発】/Part.2【航空時計の名作「ナビタイマー」誕生】

 

クオーツウオッチ旋風が吹き荒れるなか、ブライトリングは・・・

1969年の自動巻きクロノグラフムーブメント開発などで勢いに乗るかに思われましたが、1970年代より安価で高精度なクオーツウオッチが台頭してきたことで、スイスの伝統的な時計産業は壊滅的な状況に直面していました。

この時期にはブランドの経営が3代目のウィリーからアーネスト・シュナイダーへと受け継がれるなど、ブライトリングは激動の時代にあったのです。

 

1984年、永世定番「クロノマット」が完成

クオーツ時計への対応策としてブライトリングが開発を進めたのは、ブランドの原点である機械式クロノグラフでした。

イタリア空軍の精鋭エアロバティックス・チーム「フレッチェ・トリコローリ」の協力も得ながら開発を行い、1984年に発表された「クロノマット」は、世界中のパイロットが絶大な信頼を寄せる時計として瞬く間に大ヒットを記録。

その後のスイス時計産業の復権にも、多大なる功績を残すこととなりました。

↑1984年にバーゼルワールドで発表されたクロノマットのオリジナルモデル。自動巻きのブライトリングCal.13を搭載。リューズとプッシュピース、ライダータブは18Kプレート。インデックスやロゴはプリントタイプだった

 

「クロノマット」栄光の歴史

航空クロノグラフの代名詞「クロノマット」は、1984年の登場から現在に至るまで、様々な進化を遂げながらロングセラーを記録しています。

1999年にブライトリングが発表した「100%クロノメーター取得」宣言を受け、2000年にはCOSCの認定を受けた「クロノマット2000」が登場。

その後、2004年のクロノマット・エボリューションでは、直径が39mmから43.7mmまで一気にサイズアップ。パイロットウオッチでありながら300m防水という潜水時計並みのスペックを備えるなど、圧倒的なハイコストパフォーマンスで大好評を博しました。

その流れを受け継ぎながら自社製Cal.01を搭載したモデルが、「クロノマット 44」を筆頭とする現行シリーズとして展開されています。

↑最新世代の代表作「クロノマット 44」。Cal.01の搭載に伴い、インダイアルは横並びに。ライダータブに数字の彫り込みがなくなる一方、ベゼルの目盛りがダイナミックに記される。99万3600円/Ref.A011B67PA/自動巻き/SSケース&ブレスレット/直径44mm、厚さ16.95mm/500m防水

 

最終回では、自社開発に注力する現在のブライトリング事情に迫っていきます。