2020年新作時計――英国にルーツを持つ「アーノルド&サン」は、人気の複雑時計に手の届きやすい価格帯のバリエーションを追加

例年ならばスイスで行われる世界的な時計見本市で、ウオッチブランド各社は新作を発表する。しかし今年は新型ウイルス感染症の影響により、これらは中止や延期となり、代わりにインターネットでニューモデルを公開するブランドが登場した。そのような形式を採った時計メーカーより、今回は伝統的なイギリス時計の技術を受け継ぐ「アーノルド&サン(ARNOLD & SON)」の2020年新作を紹介。

 

人気スケルトンウオッチのステンレススチールバージョンと、夜間を表現したワールドタイムモデルを発表

アーノルド&サンのタイムピースは、1モデル1キャリバーを基本とし、シースルーバックからは三角ブリッジなど英国特有の仕様が楽しめる。その専用ムーブメントに合わせてケースを設計するという独自の手法も特徴だ。今年の新作は、人気モデルのバリエーション追加が2モデル。どちらも捻りが効いた秀作である。

 

星雲のように広がる壮麗な人気作が扱いやすいステンレススチールモデルで登場

「ネビュラ38 スチール」Ref.1NECS.B01A 176万円/手巻き(自社製Cal.A&S5101)、毎時2万1600振動、90時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、カーフストラップ。直径38mm(厚さ8.91mm)。3気圧防水

 

昨年、18Kローズゴールドモデルが誕生したネビュラ38にステンレススチールケース仕様が誕生。三角ブリッジ7つをシンメトリーに配した自社製キャリバーは、モデルが“星雲”を意味する通り、宇宙に広がる対称性の美しさを表現している。

 

世界中の時刻が一目で読み取れるアーティスティックな逸品

「グローブトロッター ナイト」Ref.1WTAS.B01A.C121S 221万1000円/手巻き(自社製Cal.A&S6022)、毎時2万8800振動、45時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、アリゲーターストラップ。直径45mm(厚さ10.4mm。ドーム型サファイア含む厚さ17.2mm)。3気圧防水。世界50本限定

 

グレーとブルーの絶妙な色合いで描かれた立体的な北半球は、大陸、海洋、大都市の明かりを表現したもの。北半球が1日1回転し、18時から6時の薄暗くなった24時間リングで昼夜判別まで地図上でわかる。

 

アーノルド&サン(ARNOLD & SON)」について

創業年:1764年
創業者:ジョン・アーノルド
創業地:イギリス/ロンドン
現社長:バートランド・サヴァリー

高精度マリン・クロノメーターで有名なジョン・アーノルドが初代ブレゲ工房で修業した息子と設立。一時休眠後スイスで復活。2010年に高級ムーブ会社ラ・ジュウ・ペレ社がブランドごと買い取って再出発した。

 

問い合わせ先:アーノルド&サン相談室 TEL.0570-03-1764
https://arnoldandson.com/en