ドイツのプロフェッショナルウオッチブランドが、潜水艦Uボートと同じスチール素材を使ったダイバーズの待望41mmサイズをリリース

もともと戦闘機パイロットだった創業者ヘルムート・ジンが、その経験を生かした航空時計をつくりたいと考えて1961年にフランクフルトで興したジン特殊時計会社(通称「ジン(SINN)」。プロフェッショナルユースに特化した時計作りが評判を呼び、いまやドイツ時計の定番ブランドになっている。2020年ニューモデルの目玉は、日々の扱いやすさを追求した屈強なダイバーズウオッチだ。

44mmサイズで好評のUシリーズを実用的な41mmに変換

質実剛健なジンのダイバーズコレクションにおいて、ドイツUボート(ドイツ海軍の最新鋭潜水艦)のボディと同じ鋼鉄Uボート・スチールをケースに使うUシリーズは、他社のダイバーズとは一線を画す本格派として知られる。2005年の初登場以来、バリエーションを拡大しながらロングセラーを記録しているが、このプロフェッショナルダイバーズに新たに加わるのが腕の細い人でも着用できる41mm径のスマートモデルである。

日常使用に快適性をもたらすコンセプトから、レギュラーサイズ44mmを41mmにダウンサイジング。厚さも11.15mmとなり、ビジネスユースも可能になった。安易な小型化で終わらないところがジンの魅力で、その特殊性を失うことなくDNV GL(ハンブルグにある船舶や潜水器具の認定機関)が認証する50気圧もの耐圧性能、両面無反射加工したサファイアクリスタル風防、小傷に強い1500ビッカースのテギメント加工、手の甲に当たらない4時リューズなど、Uシリーズの特徴をしっかり受け継いでいる。

今回発表されたU50は仕上げの異なる3型が存在し、ノーマルの「U50」、ベゼルにブラックPVD加工を施した「U50.SDR」、さらにそのブラック・ハード・コーティングをケースからベゼルまでとする「U50.S」のラインナップ。すべてケースとリューズは耐久性や耐海水性などに優れ、非磁性体のUボート・スチールを採用する。また、特殊結合方式によりケースから外れにくい構造になっている逆回転防止ベゼルには、表面硬化の効果が得られるテギメント・テクノロジーが使われている。

もちろん文字盤も考え抜かれた設計で、暗い海中においても瞬時に時間が読み取れるデザインになっている。太針、光の反射を抑えるマットブラックカラー、暗闇で強力に発光するスーパールミノバの塗布などがその証明。すべてにおいて、本格的な潜水に耐える高機能を備えているのだ。

「U50」38万5000円/自動巻き(Cal.SW300-1)、毎時2万8800振動、42時間パワーリザーブ。Uボート・スチールケース、特殊結合方式の逆回転防止ベゼル(テギメント加工1500ビッカース)、シリコンストラップ。直径41mm。50気圧防水

 

「U50.SDR」39万6000円/自動巻き(Cal.SW300-1)、毎時2万8800振動、42時間パワーリザーブ。Uボート・スチールケース、特殊結合方式の逆回転防止ベゼル(PVD加工+テギメント加工1500ビッカース)、シリコンストラップ。直径41mm。50気圧防水

 

「U50.S」45万1000円/自動巻き(Cal.SW300-1)、毎時2万8800振動、42時間パワーリザーブ。Uボート・スチールケース(PVD加工+テギメント加工1500ビッカース)、特殊結合方式の逆回転防止ベゼル(PVD加工+テギメント加工1500ビッカース)、シリコンストラップ。直径41mm。50気圧防水

 

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