ウオッチナビ連載「一周回って惚れ込めるカジュアルウオッチ vol.5」――シーンを越えて着用できるデイリースリムモデル
手軽に、気兼ねなく買えるカジュアルウオッチは、腕時計の登竜門的な存在である一方、大人が休日のオシャレを楽しむうえでも欠かせないアイテムといえる。とくにスマートなデザインならば、ビジネスウオッチとしても役立てることも可能だ。そんな洗練されたカジュアルウオッチを5本、時計専門誌『ウオッチナビ』視点から選んだ。
【カジュアルウオッチ トレンド 5】シーンを越えて着用できるデイリースリムモデル
1970年代、クオーツウオッチの台頭によって時計界には“クオーツショック”が吹き荒れた。特許が公開され、瞬く間に普及したこれらの時計は、機械式を凌駕する高い精度で、なおかつスリム&コンパクトで市場に驚きを与えたのである。
デザイン面で“遊ぶ”ことができるクオーツとカジュアルウオッチの相性は、数々の名作を生んできた歴史から見ても抜群のものといえるだろう。たとえばスウォッチの「スキン アイロニー」は、高級時計と見紛うエレガントな見た目で、「実はスウォッチ」というアイロニー(皮肉)が込められている。
ともあれ、クオーツも機械式も薄型設計ならば、シャツやジャケットの袖口に引っかかることがなく、着用しやすい。よってオンオフ問わずに使えるメリットがあり、シンプルな顔立ちならばそれはなおのこと。1本で2役を任せられるデイリースリムモデルは、永遠に重宝されるに違いない。
NYブランドらしい洗練された装い
段差がつけられた良質なシルバーカラーのダイアルに印される、グラフィカルなアラビアインデックスによってモダンな印象に。厚さ8.27mmのスリムケースとブラックレザーストラップのシャープなコントラストが、モノトーンを得意とするニューヨーク発のカルバン・クラインらしいデザインだ。
問い合わせ先:カルバン・クライン ウォッチ/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7384
カジュアルでもドレスでもキマる!
「スーツ」と名付けるところに、アイデンティティや実用性を感じさせる一本。わずか6.7mm厚のステンレススチールモデルは、かつてブームとなった「スキン」シリーズにラインナップされている。ブラッシュ仕上げのシルバーダイアルと、ブラウンのレザーストラップの組み合わせによって、腕元を上質な雰囲気に演出する。
問い合わせ先:スウォッチ コール TEL.0570-004-007
https://shop.swatch.com/ja_jp/
デザイナーの遊び心が光るスクエア
ロンドンにあるウェストミンスター宮殿の時計台から着想を得た、大ぶりな角形時計。ブルーダイアル上に描かれたスクエアの分目盛り、これに重なるように配されたラウンドのスモールセコンド、そして鮮やかな色合いのステッチが入ったネイビーレザーストラップなど、英国を代表するファッションブランドならではの個性が生かされている。
問い合わせ先:ポール・スミス リミテッド TEL.03-3478-5600
https://www.paulsmith.co.jp/shop
カスタム可能な国産時計の定番スリム
中間流通を省き、良質な国産時計を提供するノットのスモールセコンド付きモデル。腕が細い人でも着用しやすい36mm径、6.5mm厚のスリムなケースは、ストラップを除くとわずか25gの軽さ。着け心地も良好だ。ストラップやバックルなどもカスタム可能で、栃木レザー製のストラップは4400円。
問い合わせ先:メーカーズ ウォッチ ノット TEL.0570-555-7010
https://knot-designs.com/
ドイツから生まれた上質なクラシック
メイド・イン・ドイツの確かなクオリティを誇るツェッペリンは、主力モデルの大半がクオーツ。しかし2021年春から日本国内で展開される「アトランティック」は、機械式ムーブメントを搭載する注目コレクションとなっている。約13mmの薄型ケースに、飛行船モチーフのレトロなデザインを合わせることで、歴史ロマンに浸れる逸品となった。2020年10月14日~27日まで、伊勢丹 新宿店 メンズ館にて先行発売される。
問い合わせ先:ウエニ貿易 TEL.03-5815-3277
https://zeppelinwatch.jp/