8月末にスイス・ジュネーブで行われた「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ」では、ブルガリやブライトリング、ジェラルド・ジェンタ、ユリス・ナルダンなどが市街地のホテルや直営ブティックに拠点を構えて新作を発表した。このイベントで発表された新作から、ブルガリの要注目作「ブルガリ アルミニウム」を取り上げる。
幅広く愛された1998年の1stウオッチ
「ブルガリ アルミニウム」は、いまから20年以上前に初登場。高級時計ではあまり使われることのないアルミニウムにラバーを融合させた異素材ミックスケースは、いまの高級時計界のトレンドのはしりともいえる。その新鮮さとテクニカルなデザイン、そしてアクセシブルな価格は好評を博し、世界各地で大ヒットを記録。ブルガリ ブルガリから続くアイコニックなダブルロゴベゼルの存在を、より広く世に浸透させる立役者となった。
2020年9月より復活を遂げるブルガリ アルミニウムの最新世代は、自動巻きムーブメントB77キャリバー(クロノグラフはB130キャリバー)を搭載し、耐久性を高めたアルミニウム製ケースの直径は当初の38mmから40mmへと拡大。それに伴いラグの形状を見直すなど細部に手を入れることで、装着時の快適性を保っているという。
こうした緻密な計算に基づくバランスのとれた設計を30万円代の機械式時計で実現できるのは、ブルガリがこの約20年のうちにマニュファクチュールとしての体制を整え、それを成熟させてきたからに他ならない。
いまやウオッチメイキングの分野で欠かすことのできない存在となったブルガリではあるものの、近年の新作ではオクトの世界最薄コンプリケーションを軸に、100万円前後からの高価格帯モデルがメインとなっていた。そこに待望の「ブルガリ アルミニウム」である。
「アリタリア航空のジャンボジェット747の機体をウオッチのカラーで全面塗装した」という伝説的なエピソードを持つオリジナルの進化系は、果たして再び世界を席巻するだろうか。少なくとも、この新作がブルガリの新章をも予感させるタイムピースであることは間違いなさそうだ。
問い合わせ先:ブルガリ ジャパン TEL.03-6362-0100
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