ロレックス新型デイトジャスト 31 ミントグリーンダイアル――2020年の時計界を盛り上げた一本

時計界の王者として君臨する「ロレックス(ROLEX)」は昨年、新世代のサブマリーナーを市場に投入した。ダイバーズウオッチの人気シリーズのモデルチェンジということで話題を振りまいたが、一方でドレス系モデルでも注目作をデビューさせた。そのひとつが「デイトジャスト 31」である。その魅力について、改めて掘り下げる。

 

NEW DATEJUST〈デイトジャスト〉

気品あふれるドレスウオッチの男女兼用サイズ

 

ドレスウオッチのシンボル「デイトジャスト」の31mmモデルに加わった新バリエーションの中でも、とりわけサンレイ仕上げの「ミントグリーンダイアル」と名付けられた文字盤のモデルに人気が集中している。その理由として考えられるのが、レディス用サイズとしての位置付けながらも男性が着けても違和感のない大きさであること、スタイリッシュなグリーンの色合いであること、そしてロレックスのブランドカラーが緑であることなどが考えられる。ゆえに、価格比較サイトで検索するとプレミアムプライスとなっている模様だ。

前述したように本機はレディス向けであるものの、近年は直径の小さい腕時計のニーズが高まっていることも手伝って、今後もダイアルの種類によっては品薄状態が続いてしまう可能性があるだろう。「ミントグリーンダイアル」を筆頭に、同じく5連式のジュビリーブレスレットがセットされたダークグレーダイアルや、3連式オイスターブレスレットタイプのローマ数字インデックスのホワイトダイアルは、男女シェアも可能で需要が伸びそうである。

 

キャリバー2236は、ケーシング後の厳しい精度テスト(日差-2~+2秒)を通過して、高精度クロノメーターを取得

 

なお、ケースとブレスレットは最高級904L系スチールのオイスタースチール製で、ドレッシーな雰囲気を演出するフルーテッドベゼルは18Kホワイトゴールドでできている。搭載されているムーブメントは、約55時間パワーリザーブを誇る完全自社製造のカレンダー表示付きキャリバー2236で、シリコン製シロキシ・ヘアスプリングの採用によって耐磁性や耐久性が高められているなど、デイリーユースにこのうえないスペックを有しているのも特徴といえる。

 

ロレックス「オイスター パーペチュアル デイトジャスト 31」Ref.278274 84万2600円/自動巻き(自社製Cal.2236)、毎時2万8800振動、約55時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース&ブレスレット。傷防止サファイア風防。直径31mm。100m防水

 

© Rolex/Alain Costa