第一印象に差をつける、ビジネスマンの新常識!時計は“厚み”で選ぶ時代【後編】
ケースサイズの違いは腕時計の着け心地を大きく左右するものですが、いまは様々な直径の時計が数多く出揃っています。だからこそ重要なのは、用途に合ったケースの“厚み”を知ること。同じ直径のモデルでも厚さ次第では印象も大きく変化します。
前回に続き、2017年の新作から編集部おすすめのモデルをサイズごとにご紹介。どんな場面で着用するのかを考えながら自分に合った時計を選んでみましょう。
5.15mm ブルガリ「オクト フィニッシモ オートマティック」
自動巻きにして、2.23㎜厚という世界最薄のCal.BVL138を搭載。ケースの厚さも世界最薄の5.15㎜というWワールドレコードを樹立しています。この薄さで防水性と55時間パワーリザーブを確保。プラチナを使いながら価格も抑えるという、コスパまで考え抜かれた設計に脱帽!
8.5mm ジャガー・ルクルト「マスター・コントロール・デイト」
マスター・コントロール誕生25周年の節目に発表された新デザインの一本。プリントインデックスの雰囲気が、ヴィンテージスポーツウオッチを想起させます。ベゼルとガラスをかなりフラットにしており、スマートなラインを強調。マスターコレクションに相応しい気品がサイドからも伝わってくる1本です。
11mm ユリス・ナルダン「マリーン トルピユール」
19世紀にキャプテン(船長)だけが持つことを許された同社製のポケットクロノメーターに由来する新作。シリシウム製脱進機を備えた自社製Cal.UN-118搭載ながら、魅力的な価格を実現しています。ベゼルの高さを抑え、裏蓋もほぼフラットにするなど、隙間を極限まで詰めて薄さを追求。ラグを下向きにして重心を安定させています。
13.2mm オメガ「シーマスター アクアテラ マスター クロノメーター」
超高耐磁性能を有するマスタークロノメーター コーアクシャルを搭載した新世代シーマスター。150m防水も有しつつ、厚みは抑えめな13.2㎜。横ストライプのダイアルが印象的な、ちょい厚スポーティモデルです。
一般的に薄い時計は袖口への収まりが良くドレッシー、厚くなるほど徐々にデザインがスポーティになる傾向があります。ビジネスでの使用を考えているのであれば、腕時計が仕事相手に与える印象にも考慮したいもの。
WNのアンケートを見ると、厚さ5.9mmのA.ランゲ&ゾーネの「サクソニア・フラッハ37mm」が“誠実見え”時計として堂々の1位を獲得しています。時計の厚みを意識して自分の見せ方を変えていくのは、これからのビジネスマンにとって常識となるかもしれません。