人気スパイ映画『007』で使われたボンドウオッチの活躍と最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場する【オメガ シーマスター】
スパイ・アクション・ムービーの金字塔、007の最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が公開から一か月が経過した。昨今は上映の入れ替わりが早いものの、上映が継続されている本作はロングランと言っていい人気ぶりである。劇中では、主人公のジェームズ・ボンドがスイスの高級時計【オメガ】を愛用しており、所々で着用シーンが確認できる。
1995年以降、オメガが提供してきたスパイツールの“ボンドウオッチ”。歴代モデルの活躍例を振り返りつつ、まだ最新映画を鑑賞していない人はどのようにオメガの時計が使われているか、ぜひ想像してみていただきたい。
1995年公開『007/ゴールデンアイ』ではレーザービームを発光
007シリーズでレーザービームは、1964年公開の『007/ゴールドフィンガー』にて初登場。『007/ゴールデンアイ』ではボンドウオッチから発せられるようになり、彼のミッション成功をサポートした。小道具製作者のパトリック・プリーベ氏によれば、風船を割り、粘着テープを貫通できるレーザー光線(1500ミリワット程度)は、何とか腕に着けるケースに収めることができるそう。しかし、金属に穴を開けられる300ワット程度を達成するには程遠く、劇中のような活躍はまだまだ困難だとか。
「シーマスター プロフェッショナル ダイバー 300M クオーツ」 ※参考資料
『007/ゴールデンアイ』で、シリーズ中初めてレーザービームを時計のベゼルに内蔵したのがこちらのモデル。装甲列車に閉じ込められたボンドが、これを使ってスチールプレートを裁断し、間一髪でピンチを切り抜けた。
1999年公開『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』ではひっかけフックが飛び出す
ピストルに搭載されていたひっかけフックが、ボンドウオッチに収納されたのは『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』が初めて。ケーブルが飛び出すテーザー銃の機構を応用しながらボンドの体重を支えるためには、鋼鉄の強度の15倍と言われるダイニーマか、防弾チョッキにも編み込まれるドラゴン・シルクと呼ばれる特別な繊維など、最先端の素材が考えられる。ただし、それらを使っても時計に組み込むにはかさばってしまい、現時点では難しいとのこと。
「シーマスター プロフェッショナル ダイバー 300M」 ※参考資料
ボンドウオッチが数々の危険を救う『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』。核兵器貯蔵庫からの脱出シーンでは、この本格ダイバーズのヘリウムガス排出バルブを押すことで、ひっかけフックが発射。見事、ボンドは脱出に成功!!
2015年公開『007/スペクター』ではタイマーのセットで爆発
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』でラストのボンドを演じきったダニエル・クレイグ。彼にとって4作目のボンドになった『007/スペクター』では、ボンドウオッチ自体が爆発物となっており、ベゼルを回すことでタイマーをセット。起爆させて、宿敵であるブロフェルドの顔に傷痕を残した。こんな危険なシ―マスターは、やはりMI6(イギリス秘密情報部)のエリートスパイであるボンドにしか着用が許されない!?
「シーマスター 300」 ※参考資料
初期のダニエル・クレイグ作品では搭載されていなかった秘密アイテムとしての“仕掛け”が、『007/スペクター』で久しぶりに復活。初のNATOストラップ仕様ボンドウオッチは、爆発することでボンドを救うこととなった印象的な一本である。
“クレイグのボンド”有終の美に相応しいシ―マスターは、まだ購入可能!!
いつもは本数限定でリリースされるボンドウオッチだが、最新の「シーマスター ダイバー 300M 007 エディション」はレギュラーモデルとしてラインナップされているのが特徴のひとつ。飽和潜水に対応する300m防水の「シーマスター ダイバー300M マスター クロノメーター」をベースとする本機は、外装に堅牢かつ軽量でサビに強いグレード2チタンを採用し、42mm径ケースと長さの微調整が可能なバックル付きのメッシュブレスレットまでを構成。過酷な環境下でミッションを遂行する、選ばれしエージェントに合わせたタフ仕様となっている。
ボンドウオッチとしての魅力はそれだけに留まらない。レギュラーモデルにはないブラウン トロピカルの文字盤とベゼルリングはアルミニウム製で、チタン外装と同じく軽量化が図られている。そして夜間のミッションも想定し、インデックス、スケルトン加工された針、ベゼル上のダイビングスケールには蓄光型のスーパールミノバ夜光が備えられている。ヴィンテージ調の色合いで、スポーティながらにレトロな雰囲気を与える絶妙な効果をもたらしている。
問い合わせ先:オメガお客様センター TEL.03-5952-4400 https://www.omegawatches.jp/ja/