高級時計【タグ・ホイヤー】と高級スポーツカー【ポルシェ】のパートナーシップから生まれたクロノグラフは魅惑のディテールに注目
“時計とクルマ”という異なる業界ながら、ともにモータースポーツシーンで華々しい活躍を続けてきた「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」と「ポルシェ(PORSCHE)」。2021年に初めて、この両社がハイレベルなパートナーシップを結んだことが伝えられた。
「カレラ」から60年あまり。ついに2つの歴史がひとつに
アスファルトやステアリングをイメージした魅惑のディテールをタグ・ホイヤー カレラに投入!
意外にもタグ・ホイヤーとポルシェの正式な初コラボレーションは、2019年結成のフォーミュラEチームだという。2021年はその上を行く、完全なるパートナーシップが発表された。コンペティションから製品開発まで長期的な協力関係を築き、真のパートナーとなるのだ。
《ダイアル》
グレーダイアルにアスファルト加工
タキメーターベゼルとインデックスの数字フォントは、ポルシェ カレラのメーター類を模したもの。サーキットのアスファルトをイメージしたダイアルの表面加工が斬新だ。
両社の歴史をひも解けば、最初の接点は1950年代に開催された伝説の「カレラ パナメリカーナ メヒコ」に行き着く。創業から20年強にすぎないポルシェが、1954年大会のスモール・スポーツカー部門で優勝し、その名を世界に轟かせた公道レースだ。
一方、生粋のレース好きだったホイヤー社4代目当主のジャック・ホイヤーも、そのハイレベルなレース内容に感銘を受け、1963年に「ホイヤー カレラ」を完成させた。レースのために開発されたこのクロノグラフは、信頼性と実用性の高い時計として大成功を収めたのである。
《ケースバック》
密かにポルシェのステアリングを回せる
シースルーバックから、自社製キャリバー ホイヤー02の精緻な仕上げとパワフルな鼓動を堪能できる。ポルシェ カレラのステアリングをモチーフにしたローターは新設計だ。
タグ・ホイヤーとポルシェそれぞれの魅力を凝縮する“カレラ”だが、ルーツは同じレースだった。しかも、タグ・ホイヤー カレラとポルシェ911は同じ1963年誕生。何か運命的なものを感じざるをえない。
その後も両社の歴史には何度も接点があった。1971年の映画『栄光のル・マン』で、ホイヤー モナコを着けたスティーブ・マックイーンがドライブしたのはポルシェ917だったし、1999年以降はポルシェ カレラ カップやエンデュランス世界選手権でも関係を深めた。
長らくモータースポーツシーンの第一線で活躍する名門同士、そのDNAには共通する点も多い。既成概念にとらわれず、新しい技術やデザインを積極的に試す創造的な姿勢、常に最高のパフォーマンスを目指すモノづくりへの情熱も同質だ。今年、その2つの歴史が熱き想いをひとつにした。その記念に発売されたスペシャルエディションは、互いの本気度が伝わってくるほどの完成度。ポルシェ カレラにインスパイアされた魅惑のディテールを備えている。
《ケースサイド》
レッド&ブラックのポルシェカラーを採用
2つのプッシュボタンにブラック、リューズにはレッドのPVDコーティングを施して、操作ミスを防止。初代カレラから受け継ぐラグ形状が短くなって、フィット感を高めている。
カーフレザーストラップモデル
タグ・ホイヤーとポルシェのパートナーシップを祝した特別版。2020年登場の新フラッグシップ「タグ・ホイヤー カレラ スポーツクロノグラフ」をベースに、ポルシェに着想を得たディテールを満載する。タキメーターを記したブラックセラミックベゼルを搭載。
ステンレススチールブレスレットモデル
ポルシェ スペシャルエディションのスポーティなデザインを、より精悍に仕上げるブレスレット仕様。腕なじみの良いH型コマを丁寧にサテン&ポリッシュに仕上げている。
問い合わせ先:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL.03-5635-7054 https://www.tagheuer.com/jp/ja/