【ミドー】創業から100年オーバーの歴史を持つ名門時計ブランドのミドルプライスモデルに要注目

創業から100年と聞くと、非常に歴史のある“老舗”というイメージがある。日本にもそういったメーカーや店舗が数多くあって敬愛の対象とされているが、世界の時計会社にも100年以上の歴史を誇るブランドが存在している。

本連載では、そのような世紀を越えて技術を継承しつつ、手に取りやすいミドルレンジプライスのコレクションを揃えている時計ブランドをピックアップ。第6回となる今回は、建築に触発された個性豊かなデザインで評価される【ミドー(MIDO)】を取り上げる。

2016年、代表的なコレクションである「バロンチェッリ」が誕生40周年を迎えた。これを機に、耐磁性や耐久性に優れる時計界注目のシリコン製ヒゲゼンマイを先駆けて導入した、ミドー専用のクロノメーター認定ムーブメントを開発

 

ミドー(MIDO)

創業年:1918年
創業者:ジョージ・シャレン
創業地:スイス/ル・ロックル

優れた建築に対する深い愛着と絆を洗練のデザインに昇華

スペイン語で「Yo mido」(私は計測する)に由来するミドーは、控えめな美しさと信頼性、機能性を融合して、建築物のように時代を経ても色褪せない時計をつくり続けるスイスの時計ブランドだ。「マルチフォート」(1934年登場)や「オーシャンスター」(1944年登場)、「コマンダー」(1959年登場)などの名作を生み出し、2015年に日本へ本格上陸を果たした。

2018年に創業100周年を迎え、現在のミドーは「バロンチェッリ」(1976年誕生)や「ベルーナ」(2008年誕生)など、建築的な要素を内包するラインを発表し、いずれも好評を得ている。ここでは歴史の長い2モデルを、語ることのできる魅力的な時計として紹介する。

 

ブルー×ブラックのコントラストが美しいマルチタイマー

「オーシャンスター GMT」Ref.M026.629.17.051.00 14万8500円

1944年に誕生した本格ダイバーズウオッチのGMTバージョン。マットなブラックダイアル上で、ホームタイムとローカルタイムをひと目で判別できる高い視認性が魅力だ。ダイビングスケールの付いた逆回転防止ベゼルは光沢のあるブルーセラミック製で、ダークトーンのブルーストラップとよく似合う。自動巻き(Cal.80)、毎時2万1600振動、80時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース、ファブリックストラップ。直径44mm(厚さ13.28mm)。20気圧防水。

 

クラシック調のケースやストラップにマッチする気品あるブルー

「マルチフォート パトリモニー」Ref.M040.407.16.040.00 10万6700円

スタイリッシュなディープブルーダイアルは、上質なサンレイサテン仕上げのドーム型。脈拍を計測できるパルスメーターやコニャックカラーのタンニンレザーがレトロな雰囲気でコレクター心をくすぐる。自動巻き(Cal.80)、毎時2万1600振動、80時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、パティーナレザーストラップ。直径40mm(厚さ11.95mm)。5気圧防水。

 

問い合わせ先:ミドー/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7190 https://www.midowatches.com/jp/

 

Text/WATCHNAVI編集部