【BW2018プレビュー】相反する素材の融合で見せるラドーの新たなイメージ戦略
2018/3/17 9:00
世界最大の時計・宝飾見本市「バーゼルワールド2018」が、3月22日からスイス・バーゼルで開催されます。その本開催を前に注目ブランドの新作をプレビュー! 今回取り上げるラドーの新作は、経年変化を起こしにくい素材と起こしやすい素材が融合した新機軸の一本となっています。
革新素材開発のパイオニアが見せた逆説的な一本
腕時計のケースは、どう扱っても傷がついてしまうもの。それを克服するべく、現在も耐傷性に優れた素材や素材表面のコーティング技術など、様々な開発が多くのブランドで行われています。
そんな耐傷性に優れた素材の筆頭といえば、セラミックス。いまや多くの高級時計に使われている素材ですが、最初にセラミックスの可能性を見出したブランドこそ、ラドーでした。
2018年の新作では、ラドーが誇るハイテクセラミックスに、経年変化を起こしやすいブロンズを組み合わせてしまったのが、「ラドー ハイパークローム クロノグラフ オートマティック」です。
人類最古の合金と言われるブロンズは、ゴールドにも似た色味と時代を経ることに味わい深くなる光沢感が特徴。対するハイテクセラミックスは、長年にわたって新品同様の輝きを保つ素材です。この2つの素材の融合により、いつまでも高級時計らしい美しさを維持しながら、ブロンズの変化で腕時計と過ごした長い時間を感じることができるようになるのです。