【オリス】の人気パイロット時計「ビッグクラウン」にサステナブルな視点から作られた鹿革ストラップの新作が登場
20世紀初頭、スイスのヘルシュタインという小さな村で創業された【オリス(ORIS)】は、実用性と趣味性を兼ね備える機械式時計を幅広く手掛けている。また、自然環境保全に積極的な姿勢を持ち続け、同様の取り組みを行っているブランドや団体とのコラボレーションを盛んに行っている。情報解禁されたばかりの最新モデルでは、環境に優しいサステナブルな鹿革アイテムを製造するレザーブランド「チェルボボランテ(ラテン語でクワガタ)」とのコラボを実現。カラー違いの3タイプが誕生した。価格は各25万3000円。
ビッグクラウン ポインターデイトがナチュラルなレザーとカラーで新境地を開拓
オリスの新作「ビッグクラウン×チェルボボランテ」は、アイコンコレクションであるビッグクラウン ポインターデイトをベースに、スイスのアルプスをイメージしたカラーリングのダイアル(3色)、さらに同国の鹿革製品ブランド「チェルボボランテ」が手掛けたレザーストラップを組み合わせたモデルとなっている。
オリスは10年以上前から環境美化や保全に取り組むブランドや団体(一例として、サンゴ礁保護基金やワッデン海連邦事務局など)と提携を結び、そのサポートやコラボレーションモデルの製品化を通し、サステナブルな活動を啓発してきた。それは数年前より掲げているスローガン、“より良い変革”を実行に移している表れと言える。
さらに2020年、オリスはクライメイトパートナーからクライメイトニュートラル(環境中立)企業として認められた。その意味でも、「チェルボボランテ」とのタッグは興味深い。ストラップ素材の改善に取り組む一連の流れから、サステナブルなビジネスを展開する「チェルボボランテ」に出会い、その美しい鹿革で作られたストラップが生み出された。
スイスでは毎年、野生の鹿が約1万5000頭駆除されているという。これは、スイスの自然を守るために行われている法的措置で、野生鹿の個体数を調節しているのだ。残念ながら長年に渡り、駆除された鹿は廃棄物として処理されていた。しかし2017年、バイオテクノロジーのエンジニアとしてビジネス経験を積んだカドリ・ブンダー・フォンタナと、自然保護と野生生物管理を専門とする生物学者のコニー・ティエル‐エジェンターにより立ち上げられた「チェルボボランテ」が、鹿革を資源として有効利用するようになったのである。
「チェルボボランテ」もまた、環境にやさしい伝統手法を重視するブランドだ。これに共鳴し、その鹿革製品のクオリティを認めたオリスは、サステナブルな提案を受け入れたのだった。
初のコラボレーションモデルは、ダイアルにアルプスの自然にインスパイアされたカラーとグラデーション加工を施し、ビッグクラウン ポインターデイトに定番機とは異なる個性が与えられている。さらに、「チェルボボランテ」製造の鹿革製ストラップをセット。同じ鹿革で作ったトラベルポーチとカードケースも付属する。本機はあえて限定モデルとはせず、継続性を重視するサステナブルな視点からレギュラーモデルとしてラインナップされる。
問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/jp/
Text/WATCHNAVI編集部