2022年の新作時計を占うヒントになる「最新トレンド」を深掘り ――【ロレックス エクスプローラー】の小型化など3例

2022年がスタートし、早いもので1ヶ月が経とうとしている。すでに一部ブランドからは今年の新作が発表されているほか、ネット上ではどんなニューモデルが登場するのか噂話が散見される。

そこで、昨年時計界を席巻したいくつかのトレンドを見直し、各々を代表する人気時計について振り返ることで、新作の予想に役立てていただきたい。きっと紹介するトレンドに沿った魅力的なウオッチが誕生することだろう。

 

<2021年トレンド1> ケースの小型化

ロレックス(ROLEX)】の定番3針スポーツウオッチ「エクスプローラー」が、先祖返りしてケースサイズを3mm縮小したことが話題となった。【IWCシャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN)】では、「ビッグ・パイロット・ウォッチ」が、現行の46.2mm径ケース(オリジナルは55mm径)に対して日常使用に便利な43mm径の新しいバリエーションが生まれた。

ロレックス「オイスター パーペチュアル エクスプローラー」Ref.124270 79万3100円

1953年、その名もエクスプローラー(探検家)向けのモデルとしてデビュー。以来、基本デザインを変えずに進化を続けてきた。2010年に39mmケースへと大型化されるまで36mm径を守り続けていたが、2021年に原点回帰するように3mmサイズダウンされた。歴代初のイエローロレゾールモデル(オイスタースチールと18Kイエローゴールドのコンビネーションモデル)もラインナップに加わった。

スペック:自動巻き(自社製Cal.3230)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径36mm。100m防水。

 

<2021年トレンド2> 手巻きムーブメント

クロノグラフを中心に、手巻きの時計が増加傾向にある。【ブライトリング(BREITLING)】は1940年代のクラシカルなクロノグラフをモチーフとするプレミエ向けとして、手巻きの自社キャリバーを新たに開発。自動巻きモデルとは異なりローターがないため、シースルーバックから眺めるメカニズムも壮大なものだ。

ブライトリング「プレミエ B09 クロノグラフ 40」Ref.AB0930D31L1P1 94万6000円

ブライトリングのクロノグラフとしてはやや小振りに感じる40mm径ケースに、自社開発・製造のキャリバー01をベースとする手巻き式、「キャリバーB09」を搭載。ユニークな色合いのピスタチオグリーンダイアルに、サーキュラー加工がされた30分積算計(3時位置)とスモールセコンド(9時位置)の2カウンターを配する。

スペック:手巻き(自社製Cal.B09)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、ドーム型両面無反射コーティング済みサファイアクリスタル風防、アリゲーターストラップ。直径40mm(厚さ13.0mm)。100m防水。

問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/

 

<2021年トレンド3> チタンケース

最近のチタンは、ステンレススチールと見紛うほどの質感や仕上げが可能になった。【G-SHOCK】が採用した日本製鉄開発のチタン素材「トランティクシー®」は、純チタンの約2倍の硬度を実現している。さらに純チタンでは困難とされるポリッシュ仕上げを、ステンレススチール素材と同等レベルの平滑度による研磨がけを可能にした。

G-SHOCK「GMW-B5000TR-9JR」19万2500円

軽量かつサビに強く、肌への負担が少ないチタンの特性を生かしながら、さらに硬度が高められた「トランティクシー®」を初めて採用したフルメタルG-SHOCK。チタン製ながら、天面フルミラー仕上げで圧倒的な輝きを放つ。ゴールドIP(ケース部)&マルチカラーIP(ブレスレット部)で、パーツごとにゴールド、ダークグレー、ライトグレー、ブルー、レッドの5色に表面をカラーリングし、ポップなデザインを形成。

スペック:クオーツ(Bluetooth搭載電波ソーラー)。チタンケース&バンド(IP加工)。縦49.3×横43.2mm(厚さ13mm)。重量104g。20気圧防水。

GMW-B5000シリーズ/搭載機能一覧
●耐衝撃構造(ショックレジスト)
●タフソーラー(ソーラー充電システム)
●マルチバンド6(日本2局、中国、北米、イギリス、ドイツの標準電波受信機能)
●モバイルリンク機能
●ワールドタイム
●ストップウオッチ
●タイマー
●時刻アラーム・時報
●バッテリー充電警告機能
●パワーセービング機能
●フルオートカレンダー
●12/24時間制表示切替
●操作音ON/OFF切替機能
●LEDバックライト(ホワイト色)

 

問い合わせ先:カシオ計算機 お客様相談室 TEL.03-5334-4869 https://gshock.casio.com/jp/