スイスの名門【ゼニス】が1969年に発表した傑作時計「デファイ A3642」のリバイバルモデルが間もなくリリース
1865年創業のスイスの名門ウオッチブランド【ゼニス(ZENITH)】の人気コレクションに、1960年代および70年代に隆盛を誇った「エル・プリメロ」の復刻モデルがある。これに続く復刻版ニューモデルが、1969年に発売された「デファイ」のオリジナルを現代の技術で再現した「デファイ リバイバル A3642」であり、間もなく発売開始となる。世界各国のゼニス ブティックで取り扱われる限定250本で、価格は80万3000円。
ゼニスの記念碑的コレクション「デファイ A3642」が現代に蘇る
時計史に燦然と輝く傑作ムーブメント=エル・プリメロが開発された1969年。ゼニスはこの年にもうひとつ、記念碑的なタイムピースを世に送り出している。それが、「デファイ A3642」。この腕時計は八角形ケースと14面ベゼルを組み合わせた大胆かつ力強いフォルムが特徴で、ねじ込み式リューズの組み合わせによる30気圧防水を達成し、高名なゲイフレアー(GAY FRERES)社によって製造されたスチールラダーブレスレットをセットすることで、デザインと実用性を兼ね備えたモデルとして人気を博した。当時、フランス語で“銀行の金庫”や“貸金庫”を意味するコフルフォール(coffre-fort)の愛称で親しまれたことでも知られている。その復刻版「デファイ リバイバル A3642」は、このオリジナルの設計図に基づかれたモデルで、フォルムから細かなディテールまで完璧に再現されている。
中央から縁に向かって色のトーンが濃くなるブラウンのグラデーション文字盤や、水平方向に溝があしらわれたスクエア型のアプライドアワーマーカー、オリジナルに塗布されていたトリチウムに似た色合いのスーパールミノバの採用、さらにその夜光が載るワイドな剣型の時分針とパドル型の秒針など、「デファイ A3642」の再現度が冴えわたる。新作とオリジナルの差は、ステンレススチール素材やムーブメントのクオリティのほか、サファイアクリスタル風防、シースルーバック化、そして夜光塗料の種類といった現代的スペックへの置き換えといえる。
問い合わせ先:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス TEL.03-3575-5861 https://www.zenith-watches.com/ja_jp
Text/三宅裕丈