スイスの高級時計【ゼニス(ZENITH)】の自社製ハイビートムーブメントを搭載する新しいクロノグラフや3針ウオッチを解説
今月末、スイスのジュネーブで行われるwatches & wondersにて、多数のメジャーブランドが2022年NEWコレクションを発表する。本記事ではそれよりもひと足早く、老舗ウオッチブランド【ゼニス(ZENITH)】が公開した新作について解説する。
伝統と革新を携え、ゼニスの躍進は続く
ゼニスCEOのジュリアン・トルナーレ氏が、
「記録的なセールスだった2021年の主役がクロノマスター スポーツだったので、今年はデファイイヤーとなります」
と予告した通り、NEWコレクションはデファイ一色。コレクション初の“リバイバル”となる1969年発表の最初期モデルでデザインソースを伝えつつ、「クラシック」の後継として「デファイ スカイライン」が登場した。2021年発表のエクストリームと共通の多角ベゼルを備えた3針ウオッチは、毎時3万6000振動の自社ムーブメント「エル・プリメロ」を搭載しており、時計好きも大満足のデザイン&スペックとなっている。
「デファイ スカイライン」
Ref.03.9300.3620/51.I001 96万8000円
9時位置のスモールセコンドは、小針が10秒で1周するハイビートムーブメントの特徴を生かした作り。サンレイ仕上げのブルー文字盤には、初期モデルのケースバックなどに刻まれていた星のモチーフが整然と並ぶ。クイックストラップチェンジ機構を備えており、ブレスレットとラバーストラップを気軽に交換可能だ。ファセットカットベゼルとオクタゴンフォルムを融合したと個性的なケース。3時位置に日付カレンダー表示を備える。
スペック:自動巻き(自社製Cal.El Primero 3620)、毎時3万6000振動、約60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径41mm。10気圧防水。
「デファイ 21 クロマ」
Ref.49.9010.9004/01.R947 170万5000円
1/100秒計測が可能なデファイ 21に、鮮やかなレインボーの彩りを与えた新バリエーションが登場。マット仕上げのホワイトセラミック製ケースと、インデックスやブリッジ、そしてラバーストラップのステッチに施されたグラデーションカラーとのコントラストが個性的だ。シースルーバックから見えるローターも特別なブルー仕上げ。時刻用脱進機の他に、クロノグラフ用脱進機(毎時36万振動)を備える。COSC認定クロノメーターの高精度を保証。
スペック:自動巻き(自社製Cal.El Primero 9004)、毎時3万6000振動、50時間以上パワーリザーブ。ホワイトセラミックケース(シースルーバック)、ラバーストラップ。直径44mm。10気圧防水。世界限定200本。
問い合わせ先:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス TEL.03-3575-5861 https://www.zenith-watches.com/ja_jp