【ハミルトン】が1970年代にイギリス空軍のために製造した“2つ目カウンター”のパイロットクロノグラフが甦る

1892年、アメリカのペンシルバニア州ランカスターで創業した【ハミルトン(HAMILTON)】は、今年2022年で創業130周年を迎えた。このような深い歴史を持つ同社より、1970年代にイギリス空軍のパイロットのために製造したクロノグラフを現代に甦らせた「カーキ アビエーション パイオニア メカニカル クロノ」がリリースされた。価格は26万5100円(税込)。

2つ目カウンター”のレトロなクロノグラフを最新技術で再現

 

アメリカ経済の骨格となる鉄道網が敷かれたその黎明期、ハミルトンは正確な時計で運行を支え、称賛された。それ以降も製造技術を磨き、パイロットからミリタリー関係、さらにはハリウッドスターまでに愛用されるブランドとして発展してきた。新作「カーキ アビエーション パイオニア メカニカル クロノ」は、まさにハミルトンが市場を席巻していた1970年代にイギリス空軍の飛行士のために製造されたクロノグラフを、現代の技術とアイデアで再現したモデルとなっている。水平配列の2つのカウンター(3時位置に30分積算計、9時位置にスモールセコンド)には立体的なサーキュラー加工を施し、メインのグレイン仕上げのブラックダイアルとのコントラストを強調。視認性を高め、時刻表示だけでなくあらゆる算出のもとになるストップウオッチ機能の実用性を高めている。

随所に見られるオリジナル由来のディテール

本機は、ホワイトラッカー仕上げの時分針やドットインデックスにヴィンテージ感漂うベージュカラーのスーパールミノバ夜光を塗布。リューズとプッシュボタンを保護するために右側がやや膨らんだアシメントリーなケースや、両面反射防止加工をした高強度のサファイアクリスタル風防をボックス型にするなど、オリジナルのイギリス空軍モデルに倣ったディテールを備える。これらの緻密なこだわりによって、1970年代製の雰囲気を獲得したのだ。

2021年発表の機能的な手巻きムーブメントを搭載

外観はまさに1970年代のクロノグラフを彷彿とさせるが、搭載するメカは最新式の手巻きムーブメントとなっている。ハミルトンのエクスクルーシブな「キャリバーH-51-Si」は、磁気の影響を受けにくいシリコン製ヒゲゼンマイを採用しており、パワーリザーブは現代のニーズに合わせて60時間を確保。実用的なスペックを備える。一方、自らがゼンマイを巻き上げて駆動させる、いわゆる手巻きならではのロマンや親しみが味わえるのも魅力だ。

ハミルトン「カーキ アビエーション パイオニア メカニカル クロノ」 Ref.H76409530  26万5100円/手巻きムーブメント(Cal.H-51-si)、60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース、ボックス型サファイアクリスタル風防(両面反射防止加工)、レザーストラップ。直径40mm、厚さ14.35mm。10気圧防水。

 

問い合わせ先:ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7371 https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/

Text/三宅裕丈