大阪戎橋(えびすばし)から心斎橋へと移転した【ティソ(TISSOT)ブティック心斎橋】をリポート
「PRX」や「シースター」を筆頭に話題性のある腕時計を連発している【ティソ(TISSOT)】が、勢いそのままに西の拠点となっているブティックを移転リニューアルした。注目の新店舗「ティソ ブティック心斎橋」(大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-4-16)の全貌をレポートする。
多くの人で賑わう商店街に面した好アクセスの新店舗
新店舗は、以前の戎橋(えびすばし)から心斎橋駅を出てすぐの心斎橋筋商店街沿いへと移転。ガラス張りのファサードから店内が見渡せ、入りやすい雰囲気となっている。道路沿いに面したディスプレイもあり、もっとも旬なコレクションを店外からでも眺めることができる。
ティソのブランドカラーである赤・白・黒で統一された店内は、1階に「PRX」や「シースター」、「T-タッチ」、「ジェントルマン」の4コレクションと限定モデルを中心に展開。スポーツとアクティブをテーマとし、取材時にはPRXがフォーカスされていた。また、商品の展示にもこだわり、エントランスの左側には銀行の貸金庫から着想を得た大型ディスプレイのティソ セーフを設置。ここに「シースター」などのスポーツモデルと「T-タッチ」が陳列されており、ガラスドアをスライドし、中の時計を直接見ることができる(ティソ ブティック銀座にも同様のものを設置)。
ひと際目立つ赤いブースには、NBA、MotoGP™、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャなど、ティソがタイムキーパーを務めるスポーツに由来するアイテムが飾られている。ほかに「ジェントルマン」や「シュマン・デ・トゥレル」なども並んでいた。
2022年、セールス好調なPRXは豊富なカラーの35mmケースモデルやレザーストラップモデルなど、バリエーションを拡大している。その最新作として、35mm径と40mm径のクオーツモデルからゴールドカラーバージョンが登場。さらに「ティソ ブティック心斎橋」の移転リニューアルオープンを記念した各30本限定のスペシャルピース(35mmモデルと40mmモデル)も誕生している。こちらはケースバックにブランドロゴと“OSAKA”の刻印があしらわれた特別仕様だ。
1999年に世界初のタッチパネル式ウオッチとして生み出されたコレクションの最新版「ティソ T-タッチ コネクト ソーラー」は、チタンケースとセラミックベゼルを組み合わせた本体に、チタンブレスレット、ファブリックストラップ、ラバーストラップのいずれかがセットされている。47.5mm径という迫力のサイズではあるものの、腕に装着するとそれほど大きさを感じさせず、チタンの特性が生かされた軽量な作りとなっている。チタンブレスレットモデルならば、十分にスーツに合わせて使うこともできるだろう。新T-タッチで便利だと感じたのが、充電が切れてしまってもソーラーバッテリーでの駆動を実現していることと、道に迷ったときに出発地点から現在地までの距離と方向を特定してくれる機能。その大幅な進化に驚かされた。
心斎橋筋商店街が見渡せる2階は、歴史的な傑作時計にインスピレーションを得たコレクションやレディス向けを中心に展開。レディスモデルはフロア中央に集約されており、一番奥には「バナナウォッチ」や「ポルト」といったヘリテージコレクションが並ぶ。1階の商品と合計すると常時400本ほどをラインナップしており、バックヤードの在庫を含めると800本近くもの用意があるという。
また、時計のチェックアップやストラップのカスタマイズなどが受けられるブティック独自のティソ ラトリエが併設されており、購入後のサポートにも対応。ストラップ装着時のイメージを確認できる体験ブースや、購入商品を自分でラッピングできるスペースも設けられている。
取材時、心斎橋筋商店街の通りに面した外向きのディスプレイには、ゴールドカラーが眩いティソ PRX クォーツ 35mmと40mmが展示されており、通行人を惹きつけていた。
全面ガラス張りの「ティソ ブティック心斎橋」は心斎橋の中心となる商店街に構え、新作からレギュラーモデル、特別なブティック限定仕様など魅力的なラインナップに加え、ブランド哲学も発信する役割りを担うことになる。心斎橋エリアには続々と世界のビッグブランドがブティックを展開しているが、この地に新たな時計のランドマークがオープンすることとなった。
【ティソ ブティック心斎橋】
TEL:06-4708-8855
住所:大阪市中央区心斎橋筋1-4-16
営業時間:11:00~20:00
Text・Photo/平野翔太(WN編集部)