【スピークマリン】から世界でたった10本の複雑時計「オープンワーク トゥールビヨン」第2弾が登場
ジュネーブを拠点とする2002年創業の独立系時計ブランド【スピークマリン(SPEAKE MARIN)】。複雑機構の最高峰であるフライングトゥールビヨンを搭載する「オープンワーク トゥールビヨン」の第2弾として、チタンケースモデルと18Kレッドゴールドケースモデルの新バージョンを発表した。ともに10本のみの限定生産となっている。
2019年発表の初代「オープンワーク トゥールビヨン」は、60秒で1回転するフライングトゥールビヨンを文字盤の1時半の位置に配し、その対角線上となる7時半の位置にパワーリザーブインジケーターをレイアウト。5時位置のマイクロローターの対角線上に香箱を設置し、シンメトリックの構造と複雑機構を両立させたタイムピースとして話題を集めた。今回発表された新作はその第2弾。マットブラックDLCコーティング仕様のチタンと、気品あふれる18Kレッドゴールド仕様の2種類となっている。
近代建築から着想を得た独創的なデザイン
「オープンワーク トゥールビヨン」のデザインは近代建築からインスピレーションを受けたもので、
「超小型化、そして極限まで削ぎ落とされたデザイン。絶対的な技術力、大胆さ、現代性を融合させることで、メゾンのDNAであるブリティッシュスタイルを完璧に体現しました」
とブランドのキーマンは語る。今回の2モデルは、垂直で幾何学的なラインで構成されるブラックを基調とする文字盤を共通で採用。ケース素材や針などのカラーをそれぞれ変えて、個性を際立たせている。
チタンモデルは、マットブラックDLCコーティングでケース、ラグ、リューズまで艶感のあるブラックで統一。同系色クールグレーのラバーストラップを組み合わせることで、シンプルでモダンなモノトーンデザインを実現した。もう一方の18Kレッドゴールドモデルは、レッドゴールドケースとマットブラック文字盤のコントラストが美しく、トゥールビヨンや針の色合いを含め、デザインにメリハリを持たせている。
完全自社製のムーブメント「キャリバーSMA05」を搭載
歪みがない完全な円で、存在感のある厚みと端正なラグをコードに持つ、スピークマリン独自のピカデリーケースを本機は採用。ここに開発、設計、組み立てまですべて自社工房内で行う、290パーツから構成される自動巻きムーブメント「キャリバーSMA05」を搭載する。1時半位置のフライングトゥールビヨンが最大の特徴で、時計界広しと言えどスピークマリンは同位置にトゥールビヨンをレイアウトする唯一のブランドとなっている。また同社は、2015年からムーブメントの自社一貫生産を行うプロジェクト「SMAムーブメント」を開始しており、キャリバーSMA05もこの計画に則って生み出された。
スピークマリン「オープンワーク トゥールビヨン」 Ref.424211040 1160万6100円/自動巻き(自社製Cal.SMA05)、2万1600振動、約72時間パワーリザーブ。チタンケース(マットブラックDLCコーティング、シースルーバック)、サファイアクリスタル風防(無反射加工)、クールグレーラバーストラップ。直径42mm、厚さ12.35mm。3気圧防水。世界限定10本。
スピークマリン「オープンワーク トゥールビヨン」 Ref.414211040 1421万3100円/自動巻き(自社製Cal.SMA05)、2万1600振動、約72時間パワーリザーブ。18Kレッドゴールドケース(シースルーバック)、サファイアクリスタル風防(無反射加工)、クールグレーラバーストラップ。直径42mm、厚さ12.35mm。3気圧防水。世界限定10本。
問い合わせ先:スピークマリン/DKSH MES ジャパン
Text/三宅裕丈