ミシュランガイド京都・大阪 2023で3つ星を獲得した「柏屋」の総料理長とブランパンがコラボレーション
ミシュランガイドのグローバルパートナーを務め、非営利組織ルレ・エ・シャトーにも加盟している【ブランパン/BLANCPAIN】が、新たなシェフとのコラボレーションを発表した。今後、「柏屋」総料理長を務める松尾英明氏の手首を、ブランパンの腕時計が飾ることになるという。
30年以上にわたり有名シェフに着用されてきたブランパンと「暮らしの芸術」
1986年、シェフのフレディ・ジラルデ氏の「ワールド・ベスト・シェフ」受賞記念として時計をプレゼントしたことを皮切りに、ブランパンはジョエル・ロブション氏やポール・ボキューズ氏ほか受賞歴のある世界中のシェフたちと特別な絆を育んできた。こうしたミシュランの星の数で100を超える輪の中に、「柏屋」の松尾英明氏も加わることになる。
松尾英明氏は1962年に大阪で生まれ、日本料理店を営む父親の影響で料理に対する情熱を示し、大学時代には茶道を学んでいたという。卒業後は「招福楼」に入社して研鑽を積んだのち実家へ戻り、3年後には料理長に就任。現在は主人として「柏屋」の総料理長を務めている。
「柏屋」は2009年にミシュランガイド京都・大阪 2010で2つ星を獲得。その翌年から現在までの13年間、連続して3つ星を獲得している。また2012年からは、世界中の厳選された65か国580のホテルとレストランが加盟する非営利組織ルレ・エ・シャトー(※)に加盟。2020年には「ミシュランガイド京都・大阪 2021」ミシュラングリーンスターとして評価を受け(以降3年連続で獲得)、同年には持続可能な食への取り組み「いただきますを考える会」を、松尾氏が発起人として料理人仲間と立ち上げ、そのメンバーで2022年に「Relation Fish 株式会社」を設立。研究機関と共同研究などの活動も始めている。
このように松尾氏は、料理人として後進の指導や海外での技術指導だけでなく、地域の活性化や持続可能な食への取り組みにも活動の幅を広げている人物なのだ。
※ルレ・エ・シャトーは、生産者との関係、地元社会との共存、食物連鎖をリスペクトする食材の調達、食文化の豊かさや多様性を継承する、といった強い新年を持ち、顧客と心のこもった関係を築きたいと願う個人経営のホテルオーナーやシェフによって成り立っている非営利組織。
時計ブランドのブランパンの領域であるオートオルロジュリー(高級時計製造)は、オートキュイジーヌ(高級料理)は、ともに厳格な規律があり、ハイクオリティで、伝統と革新の融合など、多くの共通項がある。もちろん時間管理も、料理の準備に欠かせない要素。今後、松尾氏の着用モデルとともに、「柏屋」の壁に掛けられたブランパンの代表作「フィフティ ファゾムス」モチーフの掛け時計が時を刻むことになるという。
Text/Daisuke Suito (WN)