なぜ「マザー・オブ・パール」は日本で人気なのか? その魅力に迫る!

マザー・オブ・パール文字盤を限定仕様として製作するブランドが今、非常に多いです。この素材が持つ魅力とは一体なんなのか。日本限定で展開されることも多いマザー・オブ・パールの魅力を探ります。

 

天然素材=すべての個体が1点もの

マザー・オブ・パール(以下、MOP)は、真珠母貝を切り出して作られる天然素材です。最大の特徴は、いくつもの層が織りなす幻想的な模様と、その模様がこの世にひとつしか存在しない一点モノであること。

 

300本の限定製造だったとして、その300本すべての模様が異なるわけです。また、素材自体はドレスウオッチの定番ですが、天然モノなので希少性があります。

 

例えばスポーツウオッチにMOP文字盤を組み合わせると、不思議とエレガントな雰囲気に仕上がるというのも特徴。その好例が、ブライトリングから発表されています。

 

大空を想起させる文字盤表現にMOPを採用

↑ブライトリング「アベンジャーⅡ GMT ブルー マザー・オブ・パール」50万7600円/Ref.A329CMPPSS

色彩豊かなブルーMOPを採用した日本限定モデルは、ミリタリー由来のアベンジャーでありながらドレッシーな雰囲気も漂います。

 

空と雲を想起させるダイアルには24時間で1周するGMT針がセットされており、これと24時間表記が打刻された両方向回転ベゼルの組み合わせで第3時間帯まで把握できます。

 

MOPを使った2本の注目作

 

↑フレデリック・コンスタント「クラシック ハートビート&デイト ラウンド リミテッドエディション」22万6800円/Ref.FC-315MPB3P6

テンプの動きが楽しめるハートビート仕様のラウンドウオッチに、MOP文字盤を採用。ブラックMOPとギョシェダイアルの組み合わせが個性的で、インデックスの色味も非常によくマッチしています。世界限定500本。

 

↑カシオ「オシアナス」30万2400円/Ref.OCW-G1100C

ブルーをブランドカラーにしているオシアナスは、成層圏から見た地球のイメージを青から白へのグラデーション文字盤で表現。ワンポイントのアクセントとして、白蝶貝を2時側のインジケーターにセットしています。GPSハイブリッド電波ソーラーという先進性と天然素材が融合した、ユニークな一本です。世界限定1500本。

 

日本人は限定品に弱いというのはよく聞く話。全モデル「オンリーウオッチ」という希少性に加え、スポーティでもありドレッシーにも使えるという懐の深さなど、MOPならではの魅力が日本人を虜にするのは当然のことかもしれません。