【セイコー プロスペックス】から歴史的な冬季五輪用ストップウオッチの系譜を継ぐ限定ブラッククロノグラフが登場

セイコー プロスペックス(SEIKO PROSPEX)】の「スピードタイマー」コレクションから、ブラックデザインの新しい自動巻きクロノグラフがリリースされた。新作「スピードタイマー メカニカルクロノグラフ 限定モデル」は、600本限定生産で価格は38万5000円(税込)となっている。


時分針および5分毎のスクエア型インデックスに、ルミブライト蓄光を塗布。暗所においても時刻を読み取れる

 

クロノグラフ計測値も読み取りやすい漆黒デザイン

セイコーは1964年夏季に開かれた東京五輪で、スタート・ストップ機構にハートカムを使ったストップウオッチを公式タイムキーパー用に発明し、それまで不可能とされていた0.01秒単位での誤差のない正確な計時を実現した。さらにその8年後の1972年冬季には、札幌五輪のために寒冷地を含める厳しい環境下での視認性を追求したストップウオッチを開発。当時、雪の中でも数字や目盛り、針を見やすくするためにダイアルの色に光沢のないブラックを、インデックスに彩度の高いレッドとホワイトを巧みに使い分けた判読性に優れるデザインを生み出した。


左が1972年冬季に開催された札幌五輪で使われた、誤差なく正確に計測できるストップウオッチ。右が新作「スピードタイマー メカニカルクロノグラフ 限定モデル」

 

「スピードタイマー メカニカルクロノグラフ 限定モデル」は、この1972年の札幌五輪で使用されたストップウオッチにインスパイアされたデザインを採用。光の反射を抑えるブラックダイアルに、彩度の高い朱色のインデックスを配して読み取りやすさを追求している。加えてセンターから伸びるクロノグラフ秒針(外周の目盛りとの距離を限界まで近づける目的で先端を曲げている)と9時位置の30分積算針をホワイトとし、クロノグラフの計測値と時刻表示を見分けやすくしている。

初代スピードタイマーの設計思想を継承する「キャリバー8R46」を搭載

ブラックに仕上げられたケースは裏蓋にサファイアクリスタルがセットされており、搭載する自社製造の「キャリバー8R46」を視覚的に楽しめる。なお同ムーブメントは計時精度を上げる垂直クラッチや確実な操作感をもたらすコラムホイールを備えているが、これらは初代スピードタイマーにも使われていた機構であり、セイコークロノグラフの技術や伝統のシンボル。本機はこれを受け継ぐ国産マニュファクチュールならではの限定ブラッククロノグラフといえよう。

セイコー プロペックス「スピードタイマー メカニカルクロノグラフ 限定モデル」 Ref.SBEC019 38万5000円/自動巻き(自社製Cal.8R46)、毎時2万8800振動、約45時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(ブラック硬質コーティング/シースルーバック)、カーフストラップ、デュアルカーブサファイアガラス(内面無反射加工)。直径42.5mm、厚さ15.1mm。10気圧防水。世界限定600本(国内150本)。2023年2月10日(金)発売予定。

 

問い合わせ先:セイコーウオッチ お客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.seikowatches.com/jp-ja/ ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/WATCHNAVI編集部