【クエルボ・イ・ソブリノス】伝説的なモーターレースへのオマージュを限定162本のクロノグラフで表現
【クエルボ・イ・ソブリノス(CUERVO Y SOBRINOS)】が、ブランドの代表的コレクション「ヒストリアドール」の新作を発表した。1957年にキューバで開催されたモーターレースから着想を得た「ヒストリアドール グラン・プレミオ・デ・クーバ “1957”」は、価格は68万2000円(税込)。世界162本の限定生産となる。
伝説のモータレース「グラン・プレミオ・デ・クーバ」
「ヒストリアドール グラン・プレミオ・デ・クーバ “1957”」は、1957年、キューバで初めて開催されたモーターレース「グラン・プレミオ・デ・クーバ」にオマージュを捧げるモデルである。この大会は、キューバの首都ハバナのマレコンの大通りと遊歩道で行われ、政情不安による大会中止、反政府革命家によるドライバーの誘拐事件といった様々な困難を乗り越えた歴史もあって、今やモーターレース愛好家らの間で“伝説のレース”として語り継がれている。
本機はモーターレースの躍動感や情熱を表現するべく、文字盤のベースカラーとレザーストラップのステッチに鮮やかなレッドを採用。アラビア数字インデックス、リーフ針、30分積算計と12時間積算計、テレメータースケールはレトロ感漂うクリーム色でデザインされ、タキメーターは重厚なブラックを基調に数字はブルー、イエロー、オレンジなどでカラーリング。この配色の妙が光る文字盤デザインが本機の魅力といえる。もちろんデザインだけでなく、インデックスにはスーパールミノバを施して暗所における視認性も確保している。
レース距離にならった“162本”の限定生産
また、往年のレーシンググローブにヒントを得た多数のパーフォレーション(穴飾り)を施す漆黒のマットレザーストラップのほか、チェッカーフラッグとキューバ国旗から成るイラストや「GRAN PREMIO 1957」をあしらったケースバックなど、時を超えてレースの熱狂に想いを馳せることができるディテールを備える。ちなみに162本のリミテッドエディションとなっているが、この“162”は「グラン・プレミオ・デ・クーバ」のレース距離=162マイルにならったものだ。
カリビアンデザインのレトロチックなクロノグラフ
ヒストリアドールコレクション共通のユニークなケースフォルムも採用しており、存在感のある42mmサイズながら人間工学に基づく湾曲したラグを持ち、優れたフィット感を実現している。ムーブメントには横3つ目のインダイアルを構成するクロノグラフムーブメントの名機、バルジュー7750をベースにしたキャリバーCyS 8099を搭載している。
キューバをテーマとするカリビアンデザインを特徴とするクエルボ・イ・ソブリノスにおいて、「ヒストリアドール グラン・プレミオ・デ・クーバ “1957”」もこれを踏襲し、「グラン・プレミオ・デ・クーバ」に敬意を表する世界観、そして1950年代のスタイルを巧みに融合することで独自のデザインを創出した。同社ファンはいうまでもなく、モーターレースやヴィンテージウオッチを愛する者も虜にする一本となっている。
クエルボ・イ・ソブリノス「ヒストリアドール グラン・プレミオ・デ・クーバ “1957”」 Ref.3142.1GP57 68万2000円/自動巻き(Cal.CyS 8099)、毎時2万8800振動、48時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース、ブラックレザーレーシングスタイルストラップ。直径42mm、厚さ12mm。3気圧防水。世界限定162本。
問い合わせ先:ムラキ TEL.03-3273-0321 https://cuervoysobrinos-japan.com ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/三宅裕丈