190年以上の歴史を誇るスイスの名門ウオッチブランド【ロンジン(LONGINES)】が最新作を発表。ムーンフェイズ機構を備えたドレスウオッチ「フラッグシップ ヘリテージ ムーンフェイズ」にハバナベージュ、アンスラサイトの文字盤カラーが新たに加わり、価格は各47万8500円(税込)。
「フラッグシップ ヘリテージ」のバリエ拡充
「フラッグシップ ヘリテージ」は1957年、ロンジンのファーストコレクションとして発表された「フラッグシップ」の歴史と伝統を受け継ぐタイムピースだ。今回、ブランドは同コレクションのさらなる拡充を図るため、月の満ち欠けを表示するムーンフェイズ機構を搭載した「フラッグシップ ヘリテージ ムーンフェイズ」にハバナベージュ、アンスラサイトの2つの文字盤カラーを追加した。
38.5mm径ケースにドーム型ダイアルを装備
2モデルともに、面取りされた細身のラグとサテン仕上げの装いを特徴とする38.5mm径のスチール製ケースに、1957年のオリジナルモデルから着想を得たドーム型ダイアルをセッティング。このサンレイ仕上げのダイアルには、ロジウムカラーまたはローズゴールドカラーの11個のアプライドインデックスが配されており、3時、9時、12時のみ大きめに設計したことで、控えめながらも絶妙なアクセントになっている。6時位置に配されたスモールダイアルのムーンフェイズは、月と星の色、日付表示針と時・分・秒針の色が統一されている点も見どころのひとで、時針と分針にはスーパールミノバ®を塗布し、暗所における視認性もきっちり確保。ハバナベージュ文字盤にはブラウン、アンスラサイト文字盤には同色のレザーストラップが標準装備となる。
ケースバックに配される18Kゴールドのメダリオン
本機のケースバックには、コレクションのエンブレムである18Kゴールドのメダリオンが配されており、ここには青いエナメルの海を航海するカラベル船が描かれている。これは1957年の「フラッグシップ」コレクションの誕生以来、すべてのモデルに見られるもので、非常に複雑かつ緻密な工程を経て制作されるディテールとなる。まず、着色されたエナメルを砕き粉末にした後、水と混ぜ合わせ、ゴールドの下地に極細の絵筆で丁寧に塗布。その後、800℃の高温窯で数回にわたり焼成し、エナメルをガラス化させることで、貴金属と完全に密着させる。冷却後、ダイヤモンドのヤスリを使って正確な石留め作業が行われ、メダリオンにポリッシュを施して輝きを与えて完成となる。時計を裏返せば、この唯一無二の存在感を放つ「フラッグシップ ヘリテージ」コレクションならではの特別な装飾を楽しめるのも本機の魅力のひとつといえよう。
50万円を下回る価格設定も大きな魅力
卓越したウオッチメイキングの技術と、タイムレスな美しさを兼ね備えた「フラッグシップ ヘリテージ ムーンフェイズ」。その完成度の高さにもかかわらず、50万円を下回る価格設定もユーザーにとっては嬉しい限り。機械式時計を初めて手にするビギナーはもちろん、時計に精通した目の肥えた愛好家にとっても間違いなく心惹かれる一品である。
ロンジン「フラッグシップ ヘリテージ ムーンフェイズ」 Ref.L4.815.4.62.2 47万8500円/自動巻き(Cal.L899.5)、毎時2万5200振動、約72時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース、アリゲーターレザーストラップ。サファイアクリスタル風防(両面多層反射防止加工)。直径38.5mm、厚さ12.4mm。3気圧防水。
問い合わせ先:ロンジン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7350 https://www.longines.com/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈
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