美意識と技術が凝縮された傑作「タンク」と「トーチュ」にミニサイズが追加

フランス生まれの高級宝飾ブランド【CARTIER(カルティエ)】から最新ウオッチが登場。ブランドのアイコンとなる「タンク」コレクションと亀の甲羅を模したフォルムを持つ「トーチュ」コレクションより、それぞれミニモデルが発売される。

© Sasha Marro © Cartier

1917年の誕生以来、進化を続ける「タンク」

 

ブランドの創設者、ルイ・カルティエは“新たなフォルムの腕時計をつくり出したい”という思いから、「タンク」コレクションを開発した。戦車を真上から見た構図にインスピレーションを得て、縦枠は無限軌道、ケースは操縦席に見立ててデザインされており、ブレスレットのラインと一体化したようなケースとラグから成るスクエアフォルムが特徴となる。1917年、ファーストモデルが発表されると、デザインにこだわる愛好家たちの間ですぐさま大きな反響を呼び、1922年にはケースが伸び、縦枠を細く設計した「タンク L.C.」が誕生。1970年代末からモノトーンの文字盤が登場し、1988年には湾曲させたレキュタンギュラーケースを持つ「タンク アメリカン」、1996年にはケースと完全に一体化したメタルブレスレットの「タンク フランセーズ」が発表された。このように「タンク」コレクションは、時代ごとに進化を遂げながら独自のスタイルを守り続けている。

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「タンク L.C.」のエレガンスを受け継ぐミニモデル

今回、発表されたミニモデルは「タンク L.C.」のタイムレスなエレガンスから色濃く影響を受けており、イエローゴールド製ケースにローマンインデックスとブルースチール製の時分針を組み合わせた文字盤をセッティング。ケース右サイドには、アイコニックなディテールとなるカボションカットのサファイアを備えたリューズがあしらわれている。黄金に輝くスクエアフォルムとシャイニーブラックのアリゲーターストラップの相性も良く、縦24×横16.5mmとサイズ感はコンパクトだが、強烈な個性を放つタイムピースに仕上がっている。

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カルティエ「タンク ルイ カルティエ ミニモデル」 Ref.WGTA0212 120万12000円/クオーツ。イエローゴールドケース、アリゲーターストラップ。縦24×横16.5mm、厚さ6.2mm。日常生活防水。

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独創性が際立つ「トーチュ」がミニモデル化

カルティエの歴代コレクションの中でも独創性が際立つモデル「トーチュ」も今回、ミニモデルとして新たに発表された。1912年、ファーストモデルが登場した「トーチュ」は亀の甲羅をイメージさせる曲線と直線が調和したフォルムを特徴とする。新作では、オリジナルモデルにインスパイアされたイエローゴールドとベージュラッカー仕上げのケースにベージュレザーストラップを組み合わせて、より洗練されたスタイルを実現。オパライン文字盤にはドットのミニッツトラックとゴールド仕上げの針があしらわれ、パール状の装飾が施されたサファイアをセットしたリューズを採用する。レギュラー展開でなく、世界150本での限定発売となる。

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時計愛好家にとって一見の価値があるタイムピース

カルティエのウオッチメイキングの歴史においても、ジュエリーのような繊細さと気品を兼ね備えたミニウオッチの存在感には際立つものがある。今回、発表された「タンク ルイ カルティエ」と「トーチュ」も、ブランドの高い美意識とクラフトマンシップが凝縮された見事な仕上がり。時計愛好家にとっては一見の価値がある特別なタイムピースといえるだろう。

© CARTIER

カルティエ「トーチュ ミニモデル」 クオーツ。イエローゴールドケース、カーフスキンストラップ。縦26.15×横20.9mm、厚さ6.5mm。日常生活防水。世界限定150本。

 

問い合わせ先:カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-301-757 https://www.cartier.jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/三宅裕丈

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