毎年スイスのジュネーブで開催される世界最大の新作時計ショー、「ウオッチズ&ワンダーズ」などで発表された2025年登場のコレクションを改めて振り返る。今回は、1884年創業の高級時計ブランド【ブライトリング(BREITLING)】の2025年発表モデルを紹介。ブランドのキーマンへのインタビューも収録。
遂にヴェールを脱いだ自社製3針「キャリバーB31」
通年で新作を発表しているブライトリングの2025年、最初の大型新作は、「トップタイム」コレクションから登場。新作が搭載する待望の3針マニュファクチュールムーブメント「キャリバーB31」は、自動巻きながら厚さを4.8mmに抑えて時計の厚みも10.3mmとスリムな仕上がりに。このほか「キャリバー01」搭載の新作が、やはり「トップタイム」から登場。新アンバサダーにオースティン・バトラーを迎えてさらに勢いを増すブライトリングから今後も目が離せない!
中3針の新型キャリバー搭載でモダンレトロの新境地を開拓
ブライトリング「トップタイム B31」 Ref.AB3113281A1X1 81万9500円
2つのカラーを組み合わせた「トップタイム」のデザインコードを踏襲してデザインされた最新3針モデル。デイト表示窓の上に設けられたスクエアクル(角丸)シェイプの拡大レンズは初代へのオマージュだ。新型マニュファクチュール「キャリバーB31」を搭載。3連ステンレススチールブレス(86万9000円)の選択肢もある。
スペック:自動巻き(Cal.B31)、毎時2万8800振動、約78時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、カーフストラップ。直径38mm、厚さ10.3mm。100m防水。
《デザイナー インタビュー》

↑ブライトリング ヘッド・オブ・プロダクトデザイン パブロ・ウィドマー氏/クリエイティブな仕事に携わる両親のもとに生まれ、幼い頃から視覚芸術を身近に触れてきたというウィドマー氏。プフォルツハイム芸術大学で工業デザインを学び、卒業後はショパールにて時計とジュエリーのデザインを担当。2019年よりブライトリングに入社し、2023年末より現職に就いた
「まさにオースティン・バトラーのような自然体でクールなルックスを体現する人物を思い描きながらデザインしました」
かねてから開発が噂されていたブライトリングの新型3針キャリバーが遂に披露された。これを初搭載した「トップタイム」について、デザイン責任者のパブロ・ウィドマー氏に取材を敢行。まずは最注目機である「トップタイム B31」について、最も配慮したポイントを尋ねた。
「トップタイム クロノグラフの象徴的な外観を、過去のエッセンスを保ちながら3針時計へと昇華させることには注意を払いました。伝統的なプロポーションと現代的なテイストの完璧なバランスを実現できる38mm径に、視認性の高いシンプルな文字盤を合わせ、あらゆるシーンでスタイリッシュに着用できる時計となっています」
今回の新作「トップタイム」全体を通じて、拡大レンズの採用や色使いなど、ディテールに至るまで新鮮な印象を受ける。
「日付表示に拡大レンズを用いたのは判読性の向上とメカニズムの精巧さを際立たせる意図がありました。『スクエアクル(角丸)』型としたのは、それがトップタイムのデザインコードだからです。個人的には、シリーズに共通しているダブルカーブのサファイアクリスタルとベゼルの融合が気に入っています」
今回の新作についてウィドマー氏は、ブライトリングの豊かな歴史と過去の作品群に着想を得たという。1960年代に独創的なスポーツウオッチとして誕生した「トップタイム」に現代的な解釈を加えた最新作。これらを手に取り、ブライトリングが到達した新境地を体験してほしい。
現代に蘇る伝説的サイクリストの栄光と絆の轍
右/ブライトリング「トップタイム B01 ファウスト・コッピ」 Ref.AB01768A1A1X1 107万8000円
左/ブライトリング「トップタイム B01 ジーノ・バルタリ」 Ref.AB01767A1C1X1 107万8000円
初代「トップタイム」が登場した1960年代よりも前、1940年代から人気を2分していたふたりのイタリア人ロードレーサーに捧げる限定版。外周のタキメーター部分にそれぞれの異名を記載し、彼らの自転車やジャージに着想を得た配色を採用。ミラネーゼブレスブレスレット仕様(各113万8500円)もある。
スペック(共通):自動巻き(Cal.01)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、カーフストラップ。直径41mm。厚さ13.3mm。100m防水。
独創レーシングウオッチでモダンレトロな世界観を体現

ブライトリング「トップタイム B01 レーシング リミテッドエディション」 左/Ref.AB01771A1L1X1、右/Ref.AB01771A1B1X1 各107万8000円
1960年代に発表された独創クッションケースの「トップタイム」が現代に復活。ダッシュボードをモチーフにした楕円形が角丸サブダイアルを包括するデザインに、クラシックカーのスタイルを想起させる。ケース表面4つの角に刻みを入れ、パンチングレザーストラップを合わせるなど細部にもこだわった個性的な一本だ。
スペック(共通):自動巻き(Cal.01)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、カーフストラップ。直径38mm、厚さ13.3mm。10気圧防水。
F1や耐久レース、ラリーなどで名を馳せた名門の意匠をその手に
ブライトリング「トップタイム B01 レーシング マルティーニ リミテッドエディション」 Ref.AB01772A1G1X1 107万8000円
クッション型ケースに「キャリバー01」を搭載したトップタイム レーシングからは、マルティーニレーシングとのコラボレーションモデルも登場。アイコニックなブルー、ライトブルー、レッドのストライプを大胆に取り入れつつ独特なフォルムと合わせ、ブランドのテーマであるモダンレトロな世界を巧みに構築した。
スペック:自動巻き(Cal.01)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、カーフストラップ。直径38mm。厚さ13.3mm。100m防水。
問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707 https://www.breitling.com/jp-ja/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
◎本記事は『ウオッチナビ 2025 Summer Vol.98』より抜粋・編集しています。
Text/WATCHNAVI編集部
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