<取材協力>
スリーク新潟
2024年、創業140周年を迎えた【ブライトリング(BREITLING)】は、1980年代後半から始まった機械式時計ブームを牽引したブランドの一角で、日本でも根強い人気を誇る。その経緯から国内の主要都市には、ブライトリング正規取り扱い店が必ずといえるほど存在する。本連載では、それらの店舗をWATCHNAVI Salon編集長・山口が訪ね、ブライトリングが愛され続ける理由を探る。今回は、新潟県新潟市の「スリーク新潟」を訪問。
甲信越地域初のブライトリング ブティックも運営
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新潟といえば、江戸時代から明治時代にかけては関西圏と日本海を行き来した北前船(きたまえぶね)の寄港地として栄え、開港以降は日本海側の代表的な港街として発展。2007年には日本海側初の政令指定都市となり、行政や経済の中心地である。そのような歴史を歩んできた新潟の市内で、ヒト・モノ・文化が交流してきたのが古町と呼ばれるエリア。かつて花街だった雰囲気を残すレトロな街並みは、地域の人々から愛され、旅人らを魅了している。このメインストリートとなる古町通6番町(ふるまちモール6)に店舗を構えるのが、甲信越地域随一の規模を誇るスリーク新潟。スタッフの瀬倉さんに、同店にとってブライトリングはどのようなブランドなのか聞いてみた。
(瀬倉さん)「スリークは新潟市内に2店舗、他県では埼玉県富士見市と大阪府吹田市に店舗を構え、世界的な高級時計ブランドを取り揃えています。当店はその旗艦店として、1階ではオメガ、カルティエ、ウブロ、パネライを、2階ではブライトリングをはじめ、IWC、ゼニス、ジラール・ペルゴ、ノルケイン、グランドセイコーをコーナー展開しています。これだけのトップブランドを一箇所に集めているのは、エリアでは当店だけです。その中でもブライトリングは特別な存在で、ブティックと並ぶような規模で広々としたコーナーや豊富なコレクションを揃えています。なお、甲信越エリアで初めてとなるブライトリング ブティックの新潟店はスリークが運営しており、こちらも多くのお客様にご利用いただいております」
なお、市街中央を流れる信濃川を挟んだ新潟駅側に、ブライトリング ブティック 新潟に加え、時計と服飾雑貨を扱うスリーク BPも存在する。スリークはこの地域における高級時計のフラッグシップショップとなっているのだ。
時代を巧みに捉えた戦略でブライトリングは成功を収めてきた
「ブライトリングには、アスリートによるハードな使用にも耐えられるエンデュランス プロから、永久カレンダーやトゥールビヨンを搭載するコンプリケーションモデルまで、Air、Land、Seaのステージ別に豊富なコレクションがございます。そのためお客様のご要望に合わせた提案ができることも特徴です。また、日本では長年にわたって人気と信頼を築いてきたブランドですから、ユーザーも多く、その方の繋がりによってブライトリングの魅力に触れられたことで高級時計に興味を持たれる方は少なくありません」
まさに機械式時計市場をリードしてきたブライトリングだが、業界トップを長く走り続けられるにはそれなりの理由があるという。
「ベースとなるコンセプトやデザインを貫きながら進化してきたことが、ブライトリングが長く愛され続けている理由だと感じています。この両立は非常に難しいことです。たとえばクロノマットはまさしく時計史に名を刻むコレクションであり、最新作は1984年登場のオリジナルモデルにインスピレーションを得たデザインを採用しています。その一方で、現在の技術で実用化した軽量で美しいチタンケース、特徴的なルーローブレスをオマージュしたラバーストラップを取り入れ、新たなスタイルを提案しています。トレンドの先を行く先見性やエンジニアリングのアップデートも、トップブランドあることを証明しています」
Recommend Watch① ブライトリング「クロノマット B01 42」
「スイスの伝統的な機械式時計の魅力やブライトリングの高度な技術力を体感できる一本としてご紹介しています。クロノマットはまさに時代とともに進化してきたコレクションと表現でき、先代のアーネスト・シュナイダー社長時代に確立され、時代のニーズに合わせたリニューアルが施されています。ですから、オリジナルモデルやその次の“エボリューション”と呼ばれた世代のクロノマットをお持ちの方にも、全く新しい時計として受け入れていただいております。こちらの最新のチタンモデルでしたら、デスクワーク時にもストレスなくお使いいただけます」
スペック:自動巻き(Cal.ブライトリング01)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。チタンケース(シースルーバック)、ラバーストラップ、ドーム型両面無反射コーティング済みサファイアクリスタル風防。直径42mm、厚さ15.1mm。200m防水。
ナビタイマーはファンの期待に応え、新たなファン層も掘り起こす
もう一本、瀬倉さんがブライトリングなら外せない時計として挙げたのが航空クロノグラフの王道、ナビタイマーだ。定番コレクションの人気が高いブライトリングにおいて、圧倒的な支持を得ている。
「ブライトリングといえばナビタイマー。そうお答えいただくお客様は、時計をよくご存知でいらっしゃる印象です。こちらも時計史に大きな影響を与えたコレクションとして、70年以上も作られ続けているロングセラーです。しかも歴代を通してデザインが一貫していることから、いかに完成された時計かがよくわかります。2022年のフルモデルチェンジにより登場した現行モデルは、クラシカルかつスッキリしたフェイスとなり、AOPA(国際オーナーパイロット協会)のロゴが復活し、自社ムーブメントを鑑賞できるシースルーバックを採用しているなど、見どころがたくさんあります」
Recommend Watch② ブライトリング「ナビタイマー B01 クロノグラフ 43」
「ナビタイマー B01 クロノグラフの一番人気は43mm径ケースのブラック文字盤ですが、現行のナビタイマーは豊富なバリエーションも特徴のひとつです。サイズは41mm、43mm、46mmの3種類、そして文字盤カラーはブラックやホワイトの定番色だけでなく、トレンドを反映したグリーンやアイスブルーもご用意がございます。そのためお客様の中にはご自身のラッキーカラーやパーソナルカラーで選ばれた方もいらっしゃいます。このような例は、これまでのナビタイマーにはなかった新しい魅力といえるでしょう」
スペック:自動巻き(Cal.ブライトリング01)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット、ドーム型両面無反射コーティング済みサファイアクリスタル風防。直径43mm、厚さ13.69mm。3気圧防水。
腕元にエレガントを届け続けて20周年を迎える地域密着型ショップ
スリークには瀬倉さんのように、ブランドの歴史や時計のメカニズムに精通し、ホスピタリティ溢れるスタッフが数多く在籍していることから、エリア随一の信頼のある時計店という実績に繋がっており、2025年10月にはスリーク新潟がオープン20周年を迎える。また、スリークの他店とは異なる特色のひとつが、グループの母体がアパレル業であること。こちらのブティックやショップも、新潟を中心に東北から大阪まで幅広く展開している。そのような背景から、ファッション視線の時計選びのアドバイスにも定評がある。
「私自身、アパレルブティックからスリーク新潟へと転じたスタッフの一人でして、時計とファッションのコーディネートなどのご相談も承っております。高級時計と聞きますと、敷居の高いイメージを持たれる方が多いですが、スリークではもっと身近に感じていただけるようなご提案を心がけております。実はブライトリングが現在のような人気ブランドへと駆け上がったきっかけは、1980年代にイタリアのモード感度の高い人たちの間で話題になったことが始まりでした。プロフェッショナルユースに適応するスペックとファッションに映えるスタイリッシュさの融合が、その人気の理由だったのです。現在のブライトリングのコレクションもこの製品哲学に即した“腕に着ける計器”であり、腕元に華やかさをもたらす存在です。ぜひ一度、店頭でその魅力を実際にご覧いただければ幸いです」
「ブライトリング ノベルティ プレゼント」■開催期間:本記事の公開後から1か月間(2025年7月22日まで)の予定
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〈スリーク新潟〉
住所:新潟県新潟市中央区古町通6-959-2
TEL:025-210-2511
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜
スリーク新潟の公式サイトはコチラ>>>
※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/山口祐也(WATCHNAVI編集部) Photo/鈴木謙介
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