アンダー40万円の新トゥールビヨンウオッチ ── 新設計のケース＆自動巻きムーブメントで挑む【ゼロ（ZEROO）】の次なる革命

＜取材協力＞
ゼロ（ZEROO）

創業から10年も満たない新興時計ブランド【ゼロ（ZEROO）】の勢いが止まらない。複雑機構のシンボルであるトゥールビヨンを手に取りやすいプライスで叶えてきた同ブランドが、進化の続きとして挑戦したのが自動巻き化とクオリティアップだ。最新作「ZEROO T10 ジ・アーチャー オートマティックトゥールビヨン」は、T（トゥールビヨン）シリーズの記念すべき“10作目”。ブランドの人気に火をつけたトノーフォルムに、新開発の自動巻きムーブメント「キャリバーZT08」を搭載する本機の魅力を解説する。

アイコニックな「Tシリーズ」に計6種類の新たな選択肢

伝説的な時計師アブラアン-ルイ・ブレゲが1801年に発明したトゥールビヨンは、時代とともに多様化を果たしてきた。より複雑さを極めるもの、一方では手の届く価格で実現するブランドも登場している。その後者の筆頭こそ、2017年創業の「ゼロ（ZEROO）」だ。

日本に拠点を置くこの新興ブランドのベストセラーシリーズ「T4」は、トゥールビヨンの搭載に加え、トノーケースやスケルトンデザインなど、数々の高級機に用いられてきた時計好きに響く要素を備え、デビューした。2024年、初のリニューアルで「T4–01」となり、キャリッジデザインやカラー、時分針の仕上げ（ヘアライン）、ダイアルフレームとムーブメントの一体化など、細部を改良し、クオリティをさらに高め、評価を得たのだった。

 

今回、この「T4–01」のクオリティを継ぐ「T10」が発表された。かねてからニーズのあった“トノーフォルム＋自動巻きトゥールビヨン”の構成要素を満たしつつ、アンダー40万円を実現。モデル名の「ジ・アーチャー（射手座）」に由来する天体の構成に基づくスケルトンのダイアルフレームも健在だ。

このように機能までもデザインに取り込むアプローチは、ZEROOが掲げる「ゼロから時計を再構築する」を体現している。また「T10」は新たな試みとして、ベゼルの仕上げが異なる2モデルを一気に発表した。光を反射するポリッシュベゼルは存在感を放ち、ラグジュアリーな雰囲気。程よく光の反射を抑えるサテンベゼルは控えめで、スポーティな印象だ。なおポリッシュベゼル仕様はストラップの色違いで2モデル、サテンベゼル仕様はケースカラー（シルバー／ブラックPVD／ローズゴールドPVD）とストラップの色違いで4モデル、計6モデルのバリエーションがラインナップされる。これらはまず、クラウドファンディング「machi-ya（マチヤ）」にてリリースが開始され、一般発売は2026年2月頃を予定している。

 

ラグジュアリーを強く主張するポリッシュベゼル

「ZEROO T10 ジ・アーチャー オートマティックトゥールビヨン」　Ref.ZT010PSBK　39万6000円

スペック：自動巻き（Cal.ZT08）、毎時2万8800振動、60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース（シースルーバック）、フッ素ラバーストラップ、サファイアクリスタル風防。縦51×横43mm、厚さ14mm。3気圧防水。

 

スポーティかつメカが際立つサテンベゼル

「ZEROO T10 ジ・アーチャー オートマティックトゥールビヨン」　Ref.ZT010SSWH　39万6000円

スペック：自動巻き（Cal.ZT08）、毎時2万8800振動、60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース（シースルーバック）、フッ素ラバーストラップ、サファイアクリスタル風防。縦51×横43mm、厚さ14mm。3気圧防水。

 

 

〈ZEROO正規取り扱い店〉

＜東京＞阪急メンズ東京 FORTUNE TIME
＜大阪＞阪急メンズ大阪 THE TIME HOUSE
＜愛知＞A.M.I 名古屋PARCO店
＜栃木＞タケカワ本店
＜長野＞ベイシススピーシーズ
＜石川＞WING イオンモール白山店
＜新潟＞STATUS DESIGN THE FIRST
＜兵庫＞SHIHO時計店
＜岡山＞トミヤ クロノファクトリー 表町店
＜広島＞Timepedia
＜香川＞EYE-EYE-ISUZU G-Time店／EYE-EYE-ISUZU本店

 

問い合わせ先：ゼロタイム　TEL.042-638-8505　https://zerootime.com/　※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text／山口祐也（WATCHNAVI）　Photo／星 武志（estrellas）

TAG

• ZEROO