<取材協力>
オリス(ORIS)
世界中の人々の笑顔のために、美しい機械式時計を作り続けることを目的とするスイス・ヘルシュタイン発祥のオリスから、日本限定100本の特別モデルを発表した。「アクイス ジャパン リミテッドエディション」は、11月12日より全国のオリス正規取扱店にて発売開始。価格は49万5000円で、100本のみの限定製造となる。

約40年に及ぶ日本展開の歴史において初となるジャパンリミテッド
1904年に創業したオリスが日本に正式上陸したのは1980年代のこと。クオーツウオッチ全盛期の時代に、スイスの伝統的な機械式時計の魅力を広めるためにやってきたのだった。そして品質価格比に優れたブランドとして徐々に認知されるようになり、いつしか“スイス時計界の良心ブランド”として日本国内でも多くの愛用者を持つ人気ブランドとなっていった。
だが、そんな約40年に及ぶ歴史のなかでも日本限定モデルの製作は初だという。日本での知名度に加えて、2018年のオリス ジャパン設立から翌年の銀座ブティックオープンなどのタイミングでも作られなかったリミテッドエディションが、ついに解禁となったわけだ。

タフ&エレガントな「アクイスデイト レリーフ」に白と赤のバイカラーが新鮮!
今回発表となった「アクイス ジャパン リミテッドエディション」は、オリスの数あるコレクションの中でもとくに日本で人気を博しているという「アクイスデイト レリーフ」がベースとなっている。30気圧防水を誇る本格的なダイバーズウオッチで、モデル名の通り逆回転防止ベゼルのダイビングスケールをレリーフ(浮き彫り)になっている点が最大の特徴だ。

「アクイス」コレクションは2024年の全面リニューアルを受けており、今回の限定モデルも新世代のデザインとなっている。ポリッシュ面が印象的になったテーパードブレスやラグ形状といった細部は人間工学に基づいて再設計されており、13.1mmの厚みを感じさせない快適な着け心地を実現。インデックスの立体感も増すなど、先代機との印象を大きく変えることなく徹底的にブラッシュアップされている。
こうしたベースモデルの特徴、魅力を備えた「アクイス ジャパン リミテッドエディション」は、艶やかなラッカー仕上げのホワイトダイアルを採用。文字盤の表記には新世代機から使われているモダンなフォントのモデルロゴなどを赤文字で彩った。これにコレクション共通の赤いロリポップ針が呼応し、日本、そしてスイスの国旗に共通するカラーリングを1本の時計に品よくまとめあげている。
裏を返せば機械式にこだわるオリスの象徴「レッドローター」が出現

冒頭でも述べた通り、オリスは機械式時計にこだわり続けており、クオーツ全盛期の1980年代初頭にいち早く100%機械式時計の生産へ舵を切った。そのブランドの誇りを示す意匠が、2002年以来オリスのトレードマークとして使われているムーブメントの「レッドローター」。現在もマニュファクチュールキャリバーを除く自動巻き時計には必ず「レッドローター」が組み込まれるため、時計好きであればこれを見ただけでもオリスの時計だと判別できるほど、アイコニックなデザインとなっている。さらにジャパン リミテッドエディションは、裏蓋のメタル部分にシリアルナンバーを刻印。限定モデルならではの特別感が味わえる。
誰もが楽しめる「アクイス ジャパン リミテッドエディション」

レリーフベゼルの工芸的な美しさとダイバーズウオッチ特有の力強さ、そして上品なホワイトとさりげないレッドを組み合わせた特別感など、多くの個性が融合した今回の限定モデルは、あらゆる人にマッチしやすい。スーツ着用のビジネススタイルでは誠実な印象をもたらし、デニムのようなカジュアルな服装とも好相性。ウィークデイの長時間着用にはブレスレットを合わせ、休日にはビビッドなレッドで私服のアクセントにするなど、あらゆるシーンで活躍が期待できる。もちろん独自のクイックチェンジ機構付きなので、工具不要で好きなときにいつでも自分でラバーとブレスレットの換装が行える。
結論|今回の限定は「長く使える特別な一本」の最有力候補!



ベースモデルと変わらぬ使い勝手の良さに加えて、100本限定という特別感も味わえる「アクイス ジャパン リミテッドエディション」は、ダイバーズウオッチならではの頑丈さも魅力。コレクターズアイテムであるのはもちろんのこと、機械式時計のデビューウオッチとしても推せる一本だ。なにより約40年を経てようやくの初登場である。次回作があるかどうかは誰も知る由もなく、この機会を逃すと二度とオリスの日本限定モデルを手にすることは不可能かもしれない。とにもかくにも百聞は一見にしかず。気になったなら最寄りのオリス取扱店へぜひ足を運んでいただきたい。
問い合わせ先:オリス銀座ブティック Tel.03-6228-6866 https://www.oris.ch/ja-JP/
Text/Daisuke Suito (WATCHNAVI) Photo/Atsuyuki Shimada
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