2025年12月、中国・四国エリアの時計ファンに朗報が届いた。広島市の中心部、賑わいを見せる金座街商店街に「タグ・ホイヤー 広島」が移転リニューアルオープンを果たしたのだ。タグ・ホイヤーが2025年末より導入した最新のストアコンセプトをいち早く取り入れた同店の魅力を、運営母体となる株式会社トミヤコーポレーションの代表取締役社長・古市聖一郎さんへのインタビューを通して掘り下げる。

力強さと温かみが共存する、没入感のある新たなブティックとして
スイスを代表する高級時計ブランドの一角として、【タグ・ホイヤー(TAG HEUER)】は160年以上にわたって革新を続けている。日本においてもF1との繋がりやアイルトン・セナの愛用時計として広く認知され、人気を博してきた。移転リニューアルされたタグ・ホイヤー 広島では、親近感を抱く時計好きも多いこのブランドの新たな面を、国内で最も早く感じることができるのだ。
タグ・ホイヤー 広島に足を踏み入れ、まず感じるのは、タグ・ホイヤーらしいアヴァンギャルド(革新的・前衛的)なスピリットと、くつろぎの空間が巧みに調和されているということ。インテリアのポイントとして使われているのは、タグ・ホイヤーのシンボルといえる力強くタイムレスなブラックである一方、壁面をグレーやニュートラルカラーで、床をウッドとすることで心安らぐ空間とし、ブティックが持つ特別感と居心地の良さを両立させたデザインの店舗となっている。

↑絶妙な色彩のコントラストは、主役であるタグ・ホイヤーのコレクションを際立たせるための演出。時計選びの時間を、より豊かに、充実したものへと誘う
「TAG Heuer Connected E5」ほか、ラインナップも充実
今回の移転リニューアルでは、当然ながらラインナップの充実化も図られている。
モータースポーツのDNAを受け継ぐ永遠のシンボル「タグ・ホイヤー カレラ」、スクエアの自動巻きクロノグラフとして名高い「タグ・ホイヤー モナコ」、プロフェッショナル仕様のダイバーズ「タグ・ホイヤー アクアレーサー」など、コアコレクションを定番から新作、そしてレアなリミテッドエディションまでずらりと揃えられている。
また、2025年10月にリニューアルされたばかりの「TAG Heuer Connected E5」も多彩なバリエーションを含めてラインナップされている。ラグジュアリーでありつつ、最先端のテクノロジーを利用できる本作も、実際に手に取って操作感を確かめることが可能となっている。
〈タグ・ホイヤーの2025年ニューモデル〉

↑タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ デイデイト」 Ref.WDA2115.BA0043 62万7000円/自動巻き(Cal.TH31-02)、毎時2万8800振動、80時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径41mm。100m防水。
〈タグ・ホイヤーの2025年ニューモデル〉

↑タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー フォーミュラ1 クロノグラフ × セナ 44mm」 Ref.CBZ2081.FT8092 85万2500円/自動巻き(Cal.16)、毎時2万8800振動、42時間パワーリザーブ。グレード2チタンケース、ラバーストラップ。直径44mm。200m防水。
「ファーストウオッチとしても最適なタグ・ホイヤー。個人的にも想い入れが強いブランドです」

ここからは、トミヤコーポレーションの古市社長へのインタビューを通し、タグ・ホイヤー 広島の魅力をひも解く。まず、90年以上の歴史を持つ国内屈指の高級時計・宝飾店であるトミヤにおいて、タグ・ホイヤーはどのような位置付けのブランドとなるのだろうか?
(古市社長)「ひと言で表すと、お客様を時計の世界へと導く“入口”として、ファーストウオッチの役割を一貫して担ってくれている、極めて重要なブランドといえます。タグ・ホイヤーのエントリーモデルをきっかけにして、そこからさらにラグジュアリーなモデルへとステップアップされる方もいらっしゃれば、他のブランドへと関心を広げられる方もいらっしゃいます。そうしたあらゆるお客様のニーズを受け止められる寛大さが、タグ・ホイヤーにはあるのです。現在の時計界でこの役割を果たせているブランドは数少なくなってしまったため、お客様にとってもトミヤにとっても非常に大きい存在となっています」
続けて、タグ・ホイヤーとの絆と親和性が高い理由を教えてくれた。
「トミヤとタグ・ホイヤーの関係は、私たちが時計を扱い始めた初期の頃からずっと続いています。そして、2012年には福岡にエスパス タグ・ホイヤー 福岡店(現在はタグ・ホイヤー 福岡として営業)を、その2年後にはエスパス タグ・ホイヤー 広島店(タグ・ホイヤー 広島の前身)をオープンしました。当時、東京・大阪以外での時計ブランド単体のブティックはめずらしく、実験的という側面もありましたが、タグ・ホイヤーのブランドバリューがエリアで認められ、両店は現在も引き続きご愛顧いただいています。さらに2023年にはタグ・ホイヤー 岡山もオープンしました。これらのように確かな関係が築けてこれたのは、両社が時計文化を広めるための存在でありたいという根底にある哲学が共通しているためと感じています」

個人的にもタグ・ホイヤーに想い入れがあるという。
「今でも鮮明に覚えているのが、小学生のとき。父(現トミヤコーポレーション会長)がプレゼントしてくれたのが、タグ・ホイヤー フォーミュラ1(クォーツ)でした。まさにファーストウオッチだったためとても想い入れの強い時計ですし、2025年にはあのブラックのプラスチックケースモデルが復活し、とても興奮しました(笑) それと、今日も着けているタグ・ホイヤー モナコもお気に入りです。スクエアフォルムのクロノグラフというアイコニックなスタイルは、他ブランドにない魅力ですし、着用しやすいことからしばしば腕にしています。そうしたことからもタグ・ホイヤーとの長い縁を感じますね」
「誰でも立ち寄りやすいブティックを目指し、天井を高くして明るいエントランスに」
移転リニューアルで生まれ変わったタグ・ホイヤー 広島。大いにアピールしたい点を次のように解説してくれた。
「エントランスが吹き抜けによる開放的な空間となっていることが、とくにこだわりました。高級時計をお求めになられるお客様に、落ち着いて、じっくりと時間をかけて選んでいただく環境を整えたいと考案した設計です。そしてエントランスが明るいことで、きっと立ち寄っていただきやすい店構えとなったのではないでしょうか。この建物が新築であったことのメリットを活かし、タグ・ホイヤーと相談のうえでエントランスを天井高としたわけです。これは他のブティックではあまり見られない魅力となっています」

出店する広島市内は、国内でも注目が集まるスポットのひとつとして挙げられる。実感はどうだろう?
「広島駅が大規模な再開発を終えて、広島市内はさらに活気にあふれている印象です。とりわけ中区の繁華街はここ数年でブティックが出店したり、百貨店の1階にブランドが進出するなど、とてもポジティブなイメージがあります。これは時計文化が根付き、活性化していることの証明ともいえるのではないでしょうか。タグ・ホイヤー 広島がその一端を担う店舗として成長を続け、今後も皆様に時計との良き出会いを叶える場となっていくこと目指していきます。広島にお出かけの際は、ぜひお立ち寄りください」

2014年にオープンしたエスパス タグ・ホイヤー 広島店時代から、中国・四国を中心にタグ・ホイヤーファンを増やし、時計文化を根付かせることにも貢献してきた。その積み重ねた実績とトミヤならではのホスピタリティもあり、今回の移転リニューアルへと繋がったことは間違いない。2025年は、タグ・ホイヤーの進化の歴史とリンクするF1において、22年ぶりに公式タイムキーパーに復帰したことが記憶に新しい。タグ・ホイヤー 広島の移転リニューアルオープンとともに、2026年も引き続きタグ・ホイヤーによるサプライズから目が離せない。
【タグ・ホイヤー 広島】
住所:広島県広島市中区本通1-8
TEL:082-569-9800
営業時間:11:00~19:30
定休日:水曜
https://www.tagheuer.com/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/山口祐也(WATCHNAVI編集部) Photo/鈴木謙介
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