螺鈿(らでん)の虹色で“カラータイマー”を描く──GARRACKのウルトラマン機械式、4ヒーローで登場

株式会社ウエニ貿易は、「ウルトラマンシリーズ」S-MEISTER 機械式時計(GARRACK)を2026年4月10日から発売する。実売価格は7万7000円〜7万9200円(税込)。※2026年3月27日より予約開始。

コラボの主役は貝の輝き。螺鈿でウルトラマンの世界観を腕元に

今回のコラボで目を引くのは、文字盤に使われる日本の伝統技法「螺鈿(らでん)」である。アワビなど貝殻の真珠層を薄く削り、漆地に装飾するこの技法は、見る角度や光の当たり方で色味が移ろうのが特徴だ。本作では、その光の変化をデザイン要素として取り込み、ウルトラヒーローの胸元を想起させるモチーフに落とし込んでいる。時計というプロダクトに工芸ならではの奥行きが加わる点は、興味深い。

しかも文字盤は職人の手仕事で1点ずつ仕上げられるため、模様や色味に個体差が生じる。そのため、同じモデル名であっても“完全に同じ表情の一本”にはならない。キャラクターコラボでありながら、工芸品のように一期一会で向き合える点が、この時計の価値である。

機械式×オープンハートで「カラータイマー」を表現する着想

各モデル共通のキーギミックは、文字盤のオープンハート部分だ。ここを“カラータイマー”に見立て、ヒーローの胸元デザインを螺鈿で表現している。機械式の鼓動(ムーブメントの動き)が視覚的に楽しめるオープンハートは、キャラクターの象徴的意匠と相性が良い。この組み合わせは、いわゆる「絵柄を載せただけ」のコラボになりにくいのがポイントである。

搭載ムーブメントは日本製自動巻き「YN71」である。裏蓋はシースルーバック仕様で、機械式ならではの機構を眺められる設計だ。コラボウオッチに“時計としての満足感”を求める層にも、手が伸びやすい作りとなっている。

0.1mm単位の研磨から貼り合わせまで行う螺鈿文字盤の製作

螺鈿は天然素材を扱い、パーツを極薄に加工して貼り合わせていくため、手間と難度が高い工芸である。リリースによると文字盤が完成するまでの流れは以下の通り。

  1. 貝殻をカットし、約1mmの薄さまで研磨
  2. 裏側に着色してから、パーツごとに細かくカット
  3. ベース文字盤に漆(うるし)加工
  4. 接着剤(にかわ)を塗り、カットしたパーツを手作業で貼り付け
  5. 仕上げのコーティング
  6. 完成

「誰の時計か」を語るコラボでありつつ、「どう作られているか」まで語れるのは工芸コラボの強みである。購入後も、つい人に話したくなる背景があるのは嬉しい。

4モデルを一気にチェック! 推しで選ぶか、仕様で選ぶか

ラインナップは、ウルトラマン/ウルトラマンティガ/ウルトラマンゼロ/ウルトラマンゼットの4型である。共通して、オープンハート=カラータイマーの見立て、螺鈿の胸元表現、日本製自動巻き、カーフレザーベルト、シースルーバックを採用する。一方で、ケース径(41mm/42mm)や厚み、防水性(5気圧/10気圧)など、日常での扱いやすさに関わる部分には差がある。コレクションとして“推し”で選ぶのも正解だが、実用の観点で選び分けられる点も見逃せない。

ウルトラマンモデル:科学特捜隊マークを12時に配置

オープンハートをカラータイマーに見立てた文字盤構成に加え、12時位置に科学特捜隊のマークをパーツとして配置し、インデックスにもカラータイマーのシルエットを取り入れている。象徴の置き方が“わかる人に刺さる”塩梅で、キャラ要素と時計要素のバランスは良好。スーツやジャケットにも合わせやすい“コラボ感の出し過ぎない”一本を探している人に適していそうだ。

ウルトラマンティガモデル:TPCのマークが効いた、世代ど真ん中仕様

12時位置に地球平和連合TPCのマークを配置し、インデックスにはティガのカラータイマーのシルエットを採用する。胸元意匠の見せ場に、組織エンブレムをワンポイントで足すことで“物語の背景”まで想起させる。ティガ世代の記念品としてはもちろん、螺鈿の色気で休日の手元を華やかにしたい人にも向く。

ウルトラマンゼロ/ゼット:42mmケース×10気圧防水でアクティブ寄り

ゼロは12時位置にゼロスラッガーのマーク、ゼットは12時位置にSTORAGEの部隊エンブレムを配置する。どちらもケース径42mm、ケース厚14mm、10気圧防水。サイズ感と防水スペックが一段上がることで、日常使いの安心感が増す。休日の外出やレジャーなど、“気兼ねなく着けたい”シーンが多い人はこの2型が候補となるだろう。

モデルごとの違いは「サイズ」「防水」「価格」に現れる

購入前に押さえておきたい仕様を表に整理した(※文字盤の螺鈿には個体差がある)。

モデル 品番 価格(税込) ムーブメント ケース 風防 裏蓋 防水 ケース径/ 腕周り
ウルトラマン SMS-41-UM-UM 7万7000円 自動巻き(YN71) ステンレススチール ミネラルガラス シースルーバック 5気圧 41mm/12mm 13cm〜19cm
ティガ SMS-41-UM-TG 7万9200円 自動巻き(YN71) ステンレススチール ミネラルガラス シースルーバック 5気圧 41mm/12mm 13cm〜19cm
ゼロ SMS-42-UM-ZR 7万7000円 自動巻き(YN71) ステンレススチール ミネラルガラス シースルーバック 10気圧 42mm/14mm 13cm〜18.5cm
ゼット SMS-42-UM-ZT 7万7000円 自動巻き(YN71) ステンレススチール ミネラルガラス シースルーバック 10気圧 42mm/14mm 13cm〜18.5cm

ウルトラ文字ロゴ&60周年記念ロゴの裏蓋

文字盤中央の「S-MEISTER AUTOMATIC」は“ウルトラ文字”で表現され、裏蓋には「ウルトラマンシリーズ60周年」を記念したロゴが採用されている。視認性や機能に直結する部分ではないものの、コラボの熱量を感じさせるのがこうしたディテールだ。毎日目にする文字盤側に仕掛けがあり、さらにシースルーバックで機械式の動きも楽しめる――“見る楽しみ”が複層的である。着脱のたびに背面を眺めたくなるため、デスクワーク中に外して置く派にも刺さる。

螺鈿は一点もの。色味・模様は個性として楽しもう

螺鈿細工は天然素材を用い、職人が手作業で貼り付けるため、色味や模様、見え方に個体差が生じる。光の反射で表情が変わるのも特徴だ。そのため、店頭や到着後に「写真と違う」と感じる可能性はゼロではない。逆にいえば、購入した個体の表情を“自分の一本”として楽しめる人に向いたコレクションである。

取り扱いはウエニ貿易特設ページとツブラヤストアONLINEにて

予約開始は2026年3月27日、発売は2026年4月10日である。詳細や最新の取り扱い情報は、GARRACKの特設ページおよびツブラヤストアONLINEで確認できる。

問い合わせ先:ウエニ貿易 TEL.03-5815-3277 https://zeppelinwatch.jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

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