世界的なラグジュアリーブランド【シャネル(CHANEL)】は最新モデルを発表。マットブルーをテーマカラーとした38mm径の「J12 キャリバー 12.1」と33mm径の「J12 キャリバー 12.2」の2モデルが発売となり、価格は136万4000円~。
黒と青の中間に位置するマットブルーを全面的に採用
マットブルーのセラミックを全面に用いた38mmの「J12 キャリバー 12.1」と、33mmの「J12 キャリバー 12.2」は、ブラック、ホワイトに続く第3の定番色としてブルーを採用し、「J12」コレクションの色彩表現を拡張する役割を担っている。「J12」は2000年の誕生以来、セラミック素材を積極的に用いることで、従来のスポーツウオッチとは異なる造形的な個性を築いてきた。色調の均一性と高い耐久性を併せ持つセラミックは、外装素材としての実用性に加え、色そのものを主題としたデザインを可能にする要素でもあった。経年変化を起こしにくく、深みのある色合いを安定して維持できる点は、「J12」のミニマルで力強い外観を支える基盤となっている。2003年にはホワイトモデルが加わったことで、「J12」はブラックとホワイトという対照的な2色を軸にコレクションの輪郭を明確にした。今回、新たに導入されたブルーは、その延長線上に位置づけられる色でありながら、単なる中間色ではない。メゾンの歴史においてブルーは、20世紀初頭から衣服の分野で繰り返し用いられてきた色であり、とりわけ濃色のブルーは落ち着きと緊張感を併せ持つ色調として扱われてきた経緯がある。
シャネル ウォッチメイキング クリエイション スタジオ ディレクターを務めるアルノー・シャスタン氏は、今回のメインカラーについて次のように語っている。「当初から、ブルーはメゾンのカラーの一部として、ファッションや香水に独自のエッセンスを添えてきました。以前から黒に色をつけたい、あるいは青で明るさをもたらしたい、と願っていました。最終的には、直観でこの特別な青を選びました。私が求めていたのは黒に近い青、あるいは青に近い黒と言うべき、厳粛なエレガンスを備えた青でした。セラミックでこのカラーを実現させるために約5年の開発期間を要しました。シャネルが四半世紀にわたり培った独自のセラミックのノウハウのおかげで、私たちはこの美しいカラーを生み出すことができたのです」。
38mm径と33mm径で異なるムーブメントを搭載

「J12」に採用されたブルーは、黒に近い深度を持ちながら、光の当たり方によって青の気配を感じさせるトーンに設定されている。この色調をセラミック素材で再現するにあたり、表面の仕上げはマットに統一され、ケースからブレスレット、ベゼル、ダイアルに至るまで一貫した色の印象を実現。光沢を抑えることで色の主張を前面に出すのではなく、量感や輪郭によって存在感を示す構成となっている点が特徴だ。一方で、ダイアルのインデックスや針にはシルバー調の仕上げを施し、ステンレススチール製のベゼルおよびリューズと組み合わされている。これにより、視認性と操作性が確保されると同時に、単調になりがちな外観に適度なコントラストを付与。造形の静けさとスポーティな要素が共存している点は、「J12」らしいバランス感覚と言えるだろう。
38mm径の「J12 キャリバー 12.1」には、スイスのムーブメント製造会社ケニッシ製の自動巻きムーブメント「キャリバー 12.1」を搭載する。スイス公認クロノメーター検査協会による認定を受けたムーブメントで、約70時間のパワーリザーブを確保。サファイアクリスタル製のケースバックを採用し、ムーブメントを視覚的に確認できる仕様となっている。33mm径の「J12 キャリバー 12.2」には、ケニッシ製の自動巻きムーブメント「キャリバー 12.2」を搭載。こちらもクロノメーター認定を受け、約50時間のパワーリザーブを誇る。防水性能はどちらも同様に200mで、サイズの違いにかかわらず、「J12」としての基本性能は一貫している。
ブラックとホワイトによって確立された「J12」の造形に、新たな色調として加えられたマットブルーは、コレクションの印象を大きく変えるものではない。しかし、その確かな存在感によって、「J12」の世界観を確実に広げた印象だ。シャネルというメゾンが誇る圧倒的な色彩感覚とセンスの深さを、改めて知らしめる至高のタイムピースと言えるだろう。
シャネル「J12 キャリバー 12.2」 136万4000円/自動巻き(Cal.12.2、COSC認定)、約50時間パワーリザーブ。セラミック×ステンレススチールケース(シースルーバック)&セラミックブレスレット。ケース径33mm。200m防水。2026年6月1日(月)発売。
問:シャネル(カスタマーケア) TEL.0120-525-519 https://www.chanel.com/ja_JP/
Text/三宅裕丈
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