見栄えを意識しつつも先鋭的。だから東京には、スケルトンウオッチが良く似合います。魅惑のスケルトンウオッチから街の風景を見透かしたときに生まれる「街と時計」のストーリーに、耳を傾けてみましょう。【Part2】
ケースからメカまでスケルトンになった比類なきモデル
稀代の伊達男として知られたイタリア・フィアットグループの元総帥、ジャンニ・アニエリ。彼はシャツのカフスの上から時計をしたことで有名。真の伊達男は発想も斬新です。
日本のとあるブランドで、時計が見やすいように袖口にカーブを付けたシャツを見せてもらったことがあります。もちろん左手の袖周りのサイズだけ、時計を着けやすいように少し大きくカッティングされているのです。
もはや時計は紳士淑女のスタイルに欠かせないもの。決して脇役ではありません。時計を主役においたファッションアイテムをそろそろ作るべきなのではないでしょうか。「ロジェ・デュブイ」が作った「エクスカリバー スパイダー ピレリ オートマティック スケルトン」を見た時、その想いはさらに強まり、確信へと変わりました。
この時計は市場で唯一、ケースからムーブメントまで100%スケルトンになったモデル。名前にあるようにストラップはF1などをサポートするピレリのタイヤがモチーフです。本体からストラップまで、スポーツ心と革新性が表現されているのです。
文/小暮昌弘 撮影/シバサキフミト スタイリング/石川英治(TRS)
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