《ウオッチナビ厳選》人生を豊かにする〝旅〟を特別なものへと導く腕時計――機械式GMT編

“旅時計”、すなわちGMT機能付きウオッチやワールドタイマーなど、時差調整機能を持った腕時計をウオッチナビがセレクトし、解説する。これらは海外で活躍する実用機能だが、日常においても旅気分を味わうことができる時計ジャンルとして人気が高い。今回は必要なエリアの時差情報だけを把握するのに便利な、GMT機能もしくはデュアルタイム機能を備える機械式時計にフィーチャー。

 

【GMTとデュアルタイムの違い】

どちらもローカルタイム(現地時間)とホームタイム(自国時間)を示す機構だが、その違いは表示方法にある。

GMT機能は時・分・秒針とは別に、24時間(または12時間)で文字盤を一周する第2時間帯針を備えている。分針がローカルタイムとホームタイムの兼用になっており、針数が少ないことによってシンプルなデザインのモデルが多い。

デュアルタイム機能はローカルタイムとホームタイム用に、2つの時刻表示を備えているもの。それぞれが時・分針を備えているため、時刻の読み取りがスムーズ。レベルソのように表と裏に文字盤を搭載しているモデルも存在する。

 

高度な機構に隠されたこだわりのトリプルタイムゾーン表示

カール F. ブヘラ「パトラビ トラベルテックⅡ」Ref.00.10633.08.33.21 183万7000円

赤針とベゼルの表示を組み合わせるGMTウオッチだが、10時位置プッシュボタンを押すと24時間表示のインナーベゼルが回転するため、ここを3つ目の時差帯として使用できる。北米やヨーロッパなど、時差が入り組んだエリアへの旅行に便利な一本。自動巻き。ステンレススチールケース。ケース径47.4mm(厚さ15.9mm)。10気圧防水。

問:ブヘラジャパン TEL.03-6226-4650
https://www.carl-f-bucherer.com/ja

 

GMT針を12時間表示とデイ&ナイト表示で視認性を高める

ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・デュアルタイム」Ref.7900V/110A-B334 270万6000円

先端が三角形の針(12時間で一周)がホームタイム用で、9時位置のAM/PM表示と組み合わせて使う。ローカルタイム用の時針は、3時位置リューズを使って修正可能なユニークなメカニズムを搭載。写真のラバーストラップの他、交換用のレザーストラップとブレスレットも付属するため、旅先での急なドレスコードにも対応。自動巻き。ステンレススチールケース。ケース径41mm(厚さ12.8mm)。15気圧防水。

問:ヴァシュロン・コンスタンタン TEL.0120-63-1755
https://www.vacheron-constantin.com/jp

 

回転ベゼルとの組み合わせで第3時間帯表示もできる

ベル&ロス「BR V2-93 GMT 24H」Ref.BRV293-BL-ST/SST 42万9000円

ミリタリーデザインを纏ったGMTモデル。航空機の計器をイメージしたシンプルなダイアルは視認性抜群で、機能美に溢れている。GMT針は根元と中央をブラックに、先端だけを鮮やかなオレンジにカラーリングすることで、文字盤上が混み合うことを防いでいる。自動巻き。ステンレススチールケース。ケース径41mm。100m防水。

問:ベル&ロス ジャパン TEL.03-5977-7759
https://www.bellross.com/ja/

 

ひっくり返すと世界が変わるデュアルタイムの歴史的名作

ジャガー・ルクルト「レベルソ・クラシック・ミディアム・デュオ・スモールセコンド」Ref.2458422 97万2400円

反転式ケースのバックサイドに、第2時間帯表示を組み込んだデュアルタイムウオッチ。裏面の針操作はケース上のスライダーで行うため、誤操作の心配も少ない。表裏で文字盤のカラーとデザインが異なるので、雰囲気を変えることができるのもメリット。手巻き。ステンレススチールケース。ケース縦42.9×横25.5mm。3気圧防水。

問:ジャガー・ルクルト TEL.0120-79-1833
https://www.jaeger-lecoultre.com/jp/jp

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