【SIHH2018速報】ジャガー・ルクルトの新生ポラリスはユニークなコレクション構成も見どころ

今年のジャガー・ルクルトは、クラフツマンシップを全面に押し出したブースへと大変貌を遂げました。新作については、今年で誕生から50周年を迎える名作「ポラリス」がコレクション化。デザインも機能も多彩になって生まれ変わりました。面白いのは、忠実復刻と現代的な解釈を加えたモデルに大別されたこと。果たして今年の店頭では、どちらが人気になるのでしょうか?

 

ポラリス・メモボックス

 

153万9000円/Ref.Q9038670 自動巻き。ステンレススチールケース。ラバーストラップ。直径42mm、厚さ15.9mm。20気圧防水。世界限定1000本
153万9000円/Ref.Q9038670
自動巻き。ステンレススチールケース。ラバーストラップ。直径42mm、厚さ15.9mm。20気圧防水。世界限定1000本

時計愛好家なら言わずと知れた1968年発表のアラーム付きダイバーズウオッチを復刻。4時位置のリューズでアラームの巻き上げや時刻設定が行えます。水中でも潜水士が気付くようにアラーム音を増幅させつつ防水性能も確保するトリプルケースバックは、復刻版でも健在です。

 

ポラリス・デイト

 

 

94万5000円/Ref.Q9068670 自動巻き。ステンレススチールケース。ラバーストラップ。直径42mm、厚さ13.1mm。20気圧防水
94万5000円/Ref.Q9068670
自動巻き。ステンレススチールケース。ラバーストラップ。直径42mm、厚さ13.1mm。20気圧防水

こちらも上記モデルと同じく往年のスタイリングを復刻したもの。インナー回転ベゼルを備えているため、リューズは2つあります。視認性の高い文字盤にはデイト表示も。見た目はクラシックながら200m防水を確保しています。裏蓋はクローズドバックで、潜水士の刻印が施されています。

 

ポラリス・オートマティック

 

 

92万8800円/Ref.Q9008170 自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径41mm、厚さ11.2mm。10気圧防水
92万8800円/Ref.Q9008170
自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径41mm、厚さ11.2mm。10気圧防水

新生ポラリス・コレクションでクラシックな意匠はメモボックスとデイトのみ。そのほかのモデルは現代的なアレンジが加えられています。その基本形となるのが、このオートマティック。インデックスの夜光はホワイトになり、裏蓋はシースルー仕様。防水性能は10気圧ですが、厚さも11.2mmまで抑えられているのでビジネス用途などの長期装着でも役立つことでしょう。

 

ポラリス・クロノグラフWT

 

175万5000円/Q905T471 自動巻き。チタンケース。レザーストラップ。直径44mm、厚さ12.5mm。10気圧防水
175万5000円/Q905T471
自動巻き。チタンケース。レザーストラップ。直径44mm、厚さ12.5mm。10気圧防水

最新コレクションで最も多機能な一本。クロノグラフとワールドタイムという文字盤の情報が煩雑になりがちな2大機能を整然と並べるデザインは、さすがスイスを代表するマニュファクチュールといった感があります。ケースにチタンを採用し、厚みもかなり抑えられているので、多機能ながら重厚な印象を受けることはありませんでした。

 

ポラリス・クロノグラフ

 

 

121万5000円/Q9028480 自動巻き。ステンレススチールケース。レザーストラップ。直径42mm、厚さ11.9mm。10気圧防水
132万3000円/Q9028180
自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径42mm、厚さ11.9mm。10気圧防水

今回の取材で初めて知ったのですが、ジャガー・ルクルトの純粋なクロノグラフで、シースルーバックというのはなかったそうです。その通例を破ったのが、このポラリス・クロノグラフ。裏を返すと名門マニュファクチュールのピュアクロノグラフムーブメントを見ることができます。世界限定1000本のメモボックスは魅力的ですが、実際に購入することまで考えると、個人的には本機が今年のハイライトでした。

 

久しぶりのスポーツウオッチは飛躍なるか!?

1968年当時の雰囲気を残す少し無骨なデザインか、シースルーバックで文字盤の雰囲気も現代的な洗練のデザインか。時計好きなら、どちらが好みかで意見が分かれるところでしょう。ただ、腕時計に詳しくなく先入観もない視点なら、モダンな方がサイズ的に使い勝手は良いかもしれませんね。

ジャガー・ルクルトにとっては久しぶりとなる本格スポーツウオッチは、特定のターゲットに定めたニッチなコレクション展開ではなく、より多くの人に愛されるコレクションに育てていきたい。そんなジャガー・ルクルとの想いが、新生ポラリスコレクションに込められているような気がします。

 

ジャガー・ルクルト http://www.jaeger-lecoultre.com/

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