100年を超える歴史をベースとし、実用性を追求する時計作りをモットーとする【オリス(ORIS)】が、新作「コールソン リミテッドエディション」を発表した。カナダの航空消防組織、コールソン航空とのパートナーシップ締結を機に開発されたモデルで、時計界では初となる3Dプリンター製のカーボンケースを採用している。1000本のみの限定生産で、価格は63万8000円(税込)。
カーボンケースやグラデーションダイアルなどトレンドが多数
「コールソン リミテッドエディション」は、オリスとコールソン航空のパートナーシップを記念するパイロットウオッチだ。日本ではあまり馴染みがないが、コールソン航空は航空消防活動における世界的なリーディングカンパニー。グループの共同代表であるフォスター・コールソン氏は、その活動について次のように述べている。
「コールソンはカナダのブリティッシュコロンビア州に拠点を置く民間企業です。約40年間で、16万時間を超える安全飛行を記録しています。現在の従業員数は450名で、世界中の原野火災に飛行機を派遣して消火にあたる航空消防部門で有名です。365日24時間、複数の大陸で同時に消火活動を行うことができます」
また、このパートナーシップについて、同じく共同代表のブライトン・コールソン氏もコメントを発信している。
「パイロットウオッチの歴史を持ち、私たちと思いを共有するオリスとの協賛は誇らしい。毎年起こる原野火災の被害を軽減する助けになります」
炎をイメージした鮮やかなオレンジ
「ビッグクラウン プロパイロット」をベースとする本機は、マットなブラックケースに鮮烈なオレンジのグラデーション文字盤をセット。このオレンジのカラーリングは炎をイメージしたもので、コールソンの勇敢なパイロットたちが挑む過酷な環境を表現している。
このブラックケースはコーティングされたステンレススチールやセラミックではなく、時計界初となる3Dプリンターで製造されたカーボンファイバー製。スイス連邦工科大学が開発したカーボンファイバーに、航空宇宙産業PEKKと同時開発した高質ポリマーを織り込んだ超軽量かつ超硬質なマテリアルで、従来のカーボンファイバーのケースでは不可能だったパターンの固定を実現している。
オリス自社製造のキャリバー400を搭載
革新的なカーボンファイバーケースには、グレーPVDを施したチタン製ベゼルとねじ込み式リューズ、さらにケースバックをセット。ストラップはブラックテキスタイルを合わせ、スポーティなフルブラックデザインとしている。
ケースの中に収まるのは、ツインバレルを用いて5日間パワーリザーブを実現するオリス自社製造のムーブメント「キャリバー400」。シリコン製のガンギ車やアンクルなど30以上のパーツに非金属または耐磁性素材を使っており、高い耐磁性や耐久性を実現している。
保証期間を10年間に延長できる
コールソン航空の尊い活動に捧げる本機は、1000本のみ製造されるレアピースであり、ケースバックには「COULSON LIMITED EDITION」の文字やシリアルナンバーが刻まれている。また、オリスユーザー向けのメンバーシップサービス「マイオリス」に登録すれば保証期間が10年間に延長できるなど、アフターサービス面にも革新を感じさせる一本となっている。
オリス「コールソン リミテッドエディション」 Ref.400 7784 8786-Set 63万8000円/自動巻き(自社製Cal.400)、毎時2万8800振動、約120時間パワーリザーブ。3Dプリンター製カーボンケース(シースルーバック)、両面ドーム型サファイアクリスタル風防(内面無反射加工)、テキスタイルストラップ。直径41mm。10気圧防水。世界限定1000本。
問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/jp/
Text/三宅裕丈
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