時計専門誌『WATCHNAVI』に寄稿いただいている評論家やジャーナリストに、2022年に発表された新作時計で特に気に入ったモデルを5本、セレクトしてもらった。トレンドを追い続けている彼らの意見からは、新たな発見や深い知識が得られるはずである。
今回は、時計ジャーナリスト・大野高広氏が選んだベストウオッチを紹介。
【時計ジャーナリスト・大野高広氏】
編集制作会社を設立後、時計専門誌や一般誌で執筆。20年間にわたってスイス時計フェアなど海外取材の経験も豊富。
「気分を上げてくれる腕時計との出会い、2022年は何回ありましたか?」(大野氏)
●新作時計BEST 5の選出基準
「純粋に自らの“物欲”のままの順位です。自分の時計収集を補完することも選出基準に入っているので、多少偏っていたらご容赦を(笑)」
●2022年の総括
「政治的にも経済的にも少しずつおかしくなっている世の中の影響で、時計界も巻き添えを食っている印象です。日本人にとってスイス時計が高嶺の花にならないよう願うばかり。それでも魅力あふれる新作を日々チェックしていると、前向きな気持ちがみなぎる瞬間も。ここで挙げた5モデルは、まさにそんなエネルギーがわいてきた時計。みなさんにも、良き出逢いがありますように!」
<私的ベストウオッチ No.5>チューダー「ブラックベイ プロ」
チューダー「ブラックベイ プロ」 Ref.79470 53万1300円
「ベゼルとダイアル、ブレスレットのデザインが完全に自分の好みにハマりました。やや厚みがあるところも、がんがん普段使いできてプラスのイメージ。ただ、ウィッシュリストへの追加は必須だろう」
スペック:自動巻き(自社製Cal.MT5652)、毎時2万8800振動、約70時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径39mm。200m防水。
問い合わせ先:日本ロレックス / チューダー TEL.0120-929-570 https://www.tudorwatch.com/ja
<私的ベストウオッチ No.4>ゼニス「デファイ スカイライン」
ゼニス「デファイ スカイライン」 Ref.03.9300.3620/51.I001 96万8000円
「9時位置の小ダイアルで1/10秒が正確に見えるのはエル・プリメロだから。それが個性的な表情につながった。毎時3万6000振動は針だけではなく、チチチという脱進機の音の速さでも楽しめます」
スペック:自動巻き(自社製エル・プリメロCal.3620)、毎時3万6000振動、約60時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット(交換用ラバーストラップが付属)。直径41mm。10気圧防水。
問い合わせ先:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス TEL:03-3575-5861 https://www.zenith-watches.com/ja_jp