誕生40周年を迎えた“落としても壊れない時計”【G-SHOCK】の軌跡を、アニバーサリーイヤーにちなんで1983年の誕生年から1年ずつ、その年の時代背景と共に振り返る全40回の連載、第2話。
今回は、伝説的なコマーシャルが放送された1984年にフィーチャーする。
1984年:誇大広告と疑われたCMによってアメリカでブームに!!
1984年の国内の出来事を見ると、1月に日経平均株価が初めて1万円台を突破し、携帯用CDプレーヤ―「ディスクマン」がヒットするなど、好景気が続いていた。ファッションでは、1982年にマガジンハウスから創刊された雑誌『olive』が中心的となり、「オリーブ少女」が流行。元祖・森ガールといわれるスタイルが大学生や高校生に支持され、ブームとなった。
そのような時代背景の中、G-SHOCKは“オールマイティタフ”の哲学を追い求め、マイナス30℃から50℃まで対応する「WW-5100」の後継機「WW-5300C」が登場。オリジナルの「DW-5000C」にも新たなバリエーションが追加された。
また、G-SHOCKブームの火付け役となったテレビコマーシャルがアメリカで放送されたのも1984年である。日本よりも先に注目を集めることとなったアメリカでは、アイスホッケー選手がG-SHOCKをゴールに向かってシュートし、キーパーがグローブでキャッチするというCMが流れた。もちろんG-SHOCKは止まらずに動き続けており、そのタフさをアピールした。この反響は大きく、誇大広告ではないかと疑いがかけられる騒動が起こり、生放送の番組で再現実験が行われることに。結果、壊れることなく無事だったG-SHOCKの性能を知らしめる形となり、ブームを巻き起こしたのだった。
DW-5200C-1/初代モデル「DW-5000C」のマイナーチェンジバージョン。1984年6月発売。当時の価格1万1000円
DW-5200C-9/DW-5200C-1のゴールドロゴ仕様。1984年6月発売。当時の価格1万1000円
WW-5300C-1/耐低温仕様WW-5100C-1の後継機。それぞれのボタンの機能を示す4つの矢印が特徴だ。1984年12月発売。当時の価格1万1400円
Text/WATCHNAVI編集部