誕生40周年を迎えた“落としても壊れない時計”【G-SHOCK】の軌跡を、アニバーサリーイヤーにちなんで1983年の誕生年から1年ずつ、その年の時代背景と共に振り返る全40回の連載、第37話。
今回は、カーボンやチタンといった先進素材の組み合わせによって、バリエーションが拡大した2019年を振り返る。
2019年:カーボンがG-SHOCKにとってなくてはならないマテリアルに
2019年はラグビーW杯日本大会が開催され、日本がスコットランドやアイルランドといった強豪国に勝利し、初めて8強入りを果たした。これによって「ONE TEAM(ワンチーム)」が流行語大賞に選ばれるなど、日本中がラグビーに注目することとなった。一方でファッションでは、底が厚い「ダッドスニーカー」がブームとなり、男女問わずコーディネートに取り入れるように。また夏にはスポーツテイストの軽快なサンダル、通称「スポサン」を履く若者が街中に現れた。
この年のG-SHOCKは、カーボンを取り入れたモデルが多数登場。グラビティマスターやマッドマスターなどを、軽量で高強度な素材でアップグレードさせた。そしてカーボンコアガードと新型モジュールを採用して薄型化させたアナログG-SHOCK、GA-2100が誕生したのも2019年である。
GA-2100TH-1AJF/レッドとグリーンのクリスマスカラーを採用したGA-2100。分厚いモデルが多いG-SHOCKの中で、当時スリムなケースが異彩を放っていた。同シリーズは現在も人気を継続中。11月発売。当時の価格1万5950円(税込)。
GWR-B1000-1A1JF /カーボンとチタンを使用した「グラビティマスター」。軽量化と防錆を実現している。外部衝撃からモジュールを保護する、カーボンコアガード構造を搭載。3月発売。当時の価格9万9000円(税込)。
GG-B100-1AJF/防塵・防泥性能を持つ「マッドマスター」のカーボンケース仕様。方位、高度/気圧、温度計測に加えて、歩数計測も可能になっている。7月発売。当時の価格4万9500円(税込)。
GW-9404KJ-3JR/絶滅危惧種のオウム「カカポ」をイメージした環境団体とのコラボモデル。切れにくい強靭なカーボンファイバーインサートバンドを採用した。2月発売。当時の価格5万8850円(税込)。
DW-6900TCB-4JR/「桜」をテーマにしたマットピンクを纏った個性的なモデル。遊環に桜の花びらを採用。3つ目インジケーターが特徴の6900がベースとなっている。1月発売。当時の価格1万4040円(税込)。
Text/WATCHNAVI編集部