40万円台クラスの国産時計が凄い! ガチンコ比較から見えてきた世界最高峰の技術【装着感編】

今や国産時計の品質、仕上げ、信頼感はスイス製品を凌駕する勢い。とくに40万円台クラスの機械式ウオッチは、スイスの同価格帯ではまず実現できない洗練の作りを見せています。そこで、ここでは人気時計3モデルをピックアップし、採点方式でガチンコ比較。今回は装着感の心地良さについて判定します。

天賞堂オリジナルウォッチ
ヒストリカルクロノグラフ
判定  4.5/5点

ph6457-118手首からズレにくいラグ設計が
快適なポジションをキープ
最新機種に多く見られるようにラグが下がり、腕への接地面積も広い。このような作りは手首で安定性が増すため、装着感は実に良好。ちなみにSSブレスが付属するため、シーンや気分に合わせて着せ替えすることができます。

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ラグがしっかり下がった13.9㎜厚のケースサイド。3時位置のリューズには天賞堂のロゴを刻印しています。

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Ref.HTR02SS・LE
37万8000円
銀座で135年以上続く老舗正規店「天賞堂」が手がけるオリジナルブランド。本機は同店の倉庫から発見された1920年代の懐中時計の文字盤に着想を得てデザインしたクロノグラフです。

グランドセイコー
メカニカル自動巻き 3 デイズ
判定 4/5点

ph6457-23直径37㎜は腕への
収まりが抜群にいい!
すっきりと腕に馴染む装着感が特徴だが、これはブレスのコマをカットした後にちゃんと角を落として滑らかにしているため。腕元にコンパクトに収まる37㎜径は、手首が疲れにくく、ビジネスシーンなど長時間の装着に最適です。

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流麗なラインを描くケースサイド。これが装着時の腕元を美しく見せてくれます。

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Ref.SBGR053
43万2000円
セイコーが自ら定義するデザイン文法「セイコースタイル」で時代を超えても愛される外装を主張。搭載Cal.9S65は、MEMS製法による脱進機と特殊素材によるヒゲゼンマイで精度を高めました。

ミナセ
ヒズ ファイブ ウィンドウズ
判定  4/5点

ph6457-157柔軟性に富むブレスが
肌を優しく包む
ブレスのコマのリンク先端が斜めに落とされており、腕に沿うようなフィット感が心地良い。コマ同士の遊びは職人の手作業で調整されており、100分の2㎜という厳密な数値が機械製造で味わえない装着感を生み出しています。

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14㎜厚のケースはわずかに湾曲したプロポーションになっており、腕に馴染みやすいです。

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Ref.VM03-M03SB
49万6800円
ムーブメント・文字盤・インデックスが三位一体となったケースインケース構造を採用。その立体感あふれる造形美を風防、ケース裏、側面に配した5つの窓から鑑賞することができます。

古典意匠を残しつつ
最新技術を巧みに投入

腕時計の装着感は重心の低さや時計本体とブレスレットのバランスなど様々な要素で決まります。天賞堂オリジナウォッチは1920年代のタイムピースに着想を得てデザインしているものの、 装着感に大きな影響を与えるラグ形状を、手首に沿うよう現代的な作りにブラッシュアップ。装着時の時計のポジションが安定しやすいプロポーションに仕上げています。
一方で、グランドセイコーとミナセは別のアプローチで装着感を向上させています。ブレスレットのコマの角を研磨して肌へのタッチを柔らかくする点は両者共通ですが、前者は小振りなケースで、後者はコマの遊びで、さらに腕元にフィットしやすい工夫を凝らしています。

 

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