世界中で愛されている不朽の名作『007』。主人公のジェームズ・ボンドが身に着ける時計といえば、オメガのシーマスターですよね。今年の映画公開はありませんが、2017年は『007』シリーズにとって大きな節目の年であることを記念し、オメガが新たなボンドウオッチを世界限定7007本で製作。7月6日の発表と合わせて世界同時発売されました。価格は53万円(税抜)。
ジェームズ・ボンドの“コマンダー(中佐)”という階級にちなんだ特別仕様
2017年は、『007は二度死ぬ』から50年目、『007 私を愛したスパイ』から40年目、そして『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』から20年目という、『007』シリーズにとって節目の年です。
これら3作品すべてに、英国海軍中佐の軍服を着たジェームズ・ボンドが登場していることから、オメガはボンドの名誉ある“コマンダー”の階級に焦点を当てた限定モデルを製作しました。
7月6日の発表と同時に全世界での発売も始まった新作「シーマスター ダイバー 300 “コマンダー”」は、英国海軍のシンボルカラーであるホワイト、ブルー、レッドを全体に取り入れたデザインが特徴。上品で風格のある印象となっています。
本格スペックと特別仕様の見事な調和
ケースは直径41mmのステンレススチールを採用。ベゼルはブルーセラミックとなっており、ダイビングスケールはリキッドメタルで記されています。また、最初の15分間の部分にはレッドラバーを配すなど、ベゼルひとつとっても非常に手の込んだ作りとなっています。
文字盤は、ホワイトのセラミック製。赤い秒針の後端に『007』ロゴをあしらうほか、カレンダーの7だけを赤にする(ほかはブルー)など、ユニークな意匠が施されています。
特別仕様はケースバックからも見ることができます。
ムーブメントは自動巻きCal.2507を搭載し、シースルー仕様の裏蓋から見えるローターには “コマンダー”の階級章を表す3本のストライプと弾丸をモチーフにした特別デザインを採用。
メタル部分にも 「Commander’s Watch」「Limited Edition」の文字に加え、限定番号の刻印があり、特別感を盛り上げてくれます。
勲章のケースがイメージされた製品付属のスペシャルボックスには、ストラップとブレスレットの交換用ツールのほか、NATOストラップと同じデザインの “海軍仕様のピンバッジ” が収納されています。
ステンレススチール以外の激レア仕様もある
ここまで取り上げてきたのはステンレススチールケースのモデルですが、実は今回のボンドウオッチには、7本限定で作られる18Kイエローゴールドケース仕様と、世界で唯一の18Kホワイトゴールドケース仕様も存在するそうです(残念ながら写真はありません)。
これら3モデルは、2017年後半にオメガが開催するスペシャルオークションに出品される予定とのこと。なおこのオークションの収益は、厳選した慈善事業に全額寄付されるそうです。
新たなボンドウオッチ発売に先駆け、ロンドンで発表イベントを開催
1995年の『007 ゴールデンアイ』以来、ジェームズ・ボンドにとって欠かせない相棒となっているオメガウオッチ。かつて世界各国の海軍に支給され、イギリス国防省にも納入された実績を持つシーマスター 300が、今も世界で最も有名な“コマンダー”に愛用され続けているのは、ごく自然な流れでしょう。
そんな相思相愛の関係にある両者は、7月6日の世界同時発売に先駆け、ジェームズ・ボンド所縁の地であるロンドンにて “コマンダー”ウオッチの発表イベントを開催しました。
歴代の『007』シリーズで使用された小道具や美術作品も展示された会場には、『007』シリーズを手掛ける映画プロデューサー、マイケル・G・ ウィルソン氏も出席。
マイケル・G・ ウィルソン氏と共に新作のアンヴェールを行ったオメガ社社長 兼CEOのレイナルド・アッシェリマンは、新作について次のように述べています。
「ジェームズ・ボンドはさまざまな謎を秘めたキャラクターです。 彼が所属していた英国海軍とオメガは昔から縁があり、コマンダー(海軍中佐)という彼の階級に敬意を表したいと考え、このモデルを製作しました」
『007』ファンのマスターピースとして語り継がれるであろう「シーマスター ダイバー 300 “コマンダー”」。本機の争奪戦は、世界中ですでに始まっています。
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