知っていそうで意外に知らない腕時計の手入れとマナー【第5回】

腕時計の購入から活用法、手入れ、保管まで、中〜上級者だけが知っている裏技テクやノウハウを6回に分けてご紹介していきます。覚えておくと購入から日常ケア、収納・保管まで悩む心配はありません。第5回は、時計店での試着マナーについてです。

時計を見る際は高く持ち上げない

ショップで時計を見る際は、①必ずトレイの上で、②指輪やブレスなどアクセサリー類をはずして、③リューズやボタンを動かす際はスタッフに聞いてから。という3大鉄則ということを覚えておきましょう。

また、トレイの上で見る際も「15㎝以上は持ち上げずに吟味する」のが、大人の時計ファンらしいたしなみ。

「その程度の高さからの落下で故障など…」と思われるかもしれませんが、万が一の事故が発生しないとは言い切れないし、何より「大切な時計を慎重に眺めている所作」として、必要以上に高く掲げないことは基本マナーとして守りましょう。

革ベルトを試着する時は穴を通さない

ショップで時計を試着する際に覚えておきたいマナーのなかでも、知らず知らずにやってしまいがちなのが「革ベルトを穴に通して」装着しようとしてしまうこと。

落とすと大変なので、しっかり固定しておきたい気持ちは理解できますが、これは明らかなマナー違反なので要注意。

もし穴にキズが付いたり、跡が残ればその革ベルトはもはや「新品」とはいえません。最悪の場合は「弁償」という事態にも……。

正しくは、①棒を穴に通さず腕にゆったりと巻き、②右手全体でしっかりと押さえながら試着、が作法となります。

最終回は、時計機能の便利な使い方について取り上げていきます。

取材・撮影協力/共栄産業

【URL】
共栄産業 http://www.kyoeico.com/